TVfXQ†ユノ† 記憶の片隅

有名人 ページ4

・


慌てて雑誌を買うと
病室に戻る


A｢あ、お母さん｣


｢やぁね。走るんじゃないわよ。
一応、病人でしょ？｣


A｢病人じゃなくて怪我人です！｣


ふふふと笑っている


・


私は短大進学と共に東京に上京してきたけれど
実家は九州


年の離れた高校生の弟がいるから
母は週末だけ 病院に来てくれる


・


A｢ねぇ？
わざわざ九州から来なくても大丈夫だよ？
ほら私ピンピンしてるし…
なんでまだ入院してるのかも不思議なくらい｣


｢いいじゃない。
お母さんが来たいんだから。｣


A｢はぁ…
早く退院しないと。
仕事だっていつまでも休んでられないし｣


｢…会社の方にはちゃんと連絡してるから。
有給もたまってるからゆっくりしろって。｣


・


短大卒業後に就職したデザイン会社


インテリアデザインの仕事は日々勉強で…


いつまでも入院なんて
していたくなかった


・


｢検温でーす｣


A｢あ！ねぇ！この人！知ってます？｣



さっき買ってきた雑誌を看護師さんに
見せる


・


｢あ…東方神起のユノですね〜｣


A｢ユノ？｣


｢韓国のアーティストですよ〜｣


A｢私…会ったんです！
ここの病院で…二回もよ？｣


｢あ―…内緒ですよ？
彼の奥様がここに 入院してるんです。｣


A｢奥さま！？
結婚してるんだ…見えない^^｣


・


確かにこの病院は
なんだかセレブな病院


私は場違いなんだけど…
私に接触した車の方がどこかの
社長さんらしく…


ここに入院ってことになっていた


まぁ…その話は意識をとりもどしてから
聞いたことだけど…


・

悲しそうな顔→←さっき居た人

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