TVfXQ†ユノ† 記憶の片隅

いじらしい姿　YHside ページ27

・


母親を求めるユナを
精一杯に受け止めようとしているA


無理はしてほしくないけれど
嬉しそうなユナの笑顔に
僕の顔もほころんでしまう


・


夕飯はお母さんが作ってくれた


Aは横で
手伝いをしている


・


｢ママージュース！｣


A｢あぁ…ちょっと待ってね？｣


冷蔵庫からオレンジジュースを
取りだし注ぐ


A｢はい^^｣


手渡すAを不思議そうな顔を
しながら見上げるユナ

・

あ…


そうだ


ユナはオレンジジュースは飲まない


‘酸味が苦手みたい’


前に彼女が苦笑いしながら
言ったのを覚えている


・


YH｢A…｣


僕が声をかけたとき


パッとコップを受け取り


コクコクコク…


飲んだ


A｢美味しい？｣


｢おいちー^^｣


・


そのあともユナはAのそばから
離れることはなく


いじらしい姿に
胸が熱くなる


お母さんもその様子を
じっと見ていた


・


何がどこにあるのか
お母さんに教えられ確認しているA


｢あら…お砂糖のストック
どこにあるのかしら…｣


お母さんがそう言いながら
棚を探していると


カチャ…


A｢あった…｣


シンク下の収納から
取り出した


・


やっぱりどこかで覚えてる…


ふとしたときに感じる


・


そうだよね…


君が毎日毎日 立っていたキッチン


なんだか嬉しくなる


・


・


夜…


Aはユナのベッドで眠る


ユナのベッドは大きめで
Aくらいなら余裕で一緒に眠れる


はぁ…


僕は眠れない


いつも隣にはAがいたから


入院中はユナ


・


何か飲もうとキッチンへ向かう


カチャ…


YH｢…A？｣


真っ暗なリビングには
ソファーに座っているAがいた


・

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