自由きままに考える小説の作り方。

必要な設定といらない設定 ページ4

■いらない設定＝登場人物の魅力を減らす

いらない設定ってなに?

私が思ってるいらない設定というのは、物語に強く影響を与えない設定です。例えば以下のような設定があるとしましょう。

山田 花子
運動神経抜群
成績優秀
美人
優しい

　けれど物語の中では運動の話や勉強の話が一切出てきません。
　ならば、運動神経を良くした、頭を良くした理由はなんですか？ 運動神経も成績も普通でことたりませんか。
　登場人物は、作品の花です。でも良く見せたいからってなんでもかんでも詰め込めればいいわけではありません。言い換えてしまえば詰め込みすぎは栄養剤をなんでもかんでもあげすぎて、逆に枯れさせてしまう行為です。
　そんなのもったいないじゃないですか。

　綺麗に花を咲かすには量が少なくても適量で品質のいい栄養剤を与えるのがいいように、登場人物たちもできのいい設定を適量に与えてあげるほうがいいと思いませんか？

見出しにもあるとおり、いらない設定は作り上げた登場人物の魅力を減らす原因です。いらない設定は読者にただキャラを良く見せたいだけという印象を与えます。そうなれば逆にマイナス印象。そう思われないように物語と登場人物のバランスを考えて作ってあげましょう。

■過去設定も同じ！？

過去設定もこれと同じです。過去設定をつければどんなキャラも花が咲く……そんなわけありません。

過去設定は入れれば確かにとても花になることもありますが、結局物語に生きなければつけた意味がありません。確かにとても魅力的なものではありますから入れたくなるのは分かりますが、ちゃんと世界観と登場人物と物語とにらめっこして必要か否か決めてください。

　私は登場人物から決めると言いましたが、最終的にはこの設定が必要あるのかとにらめっこしてます。にらめっこ……大事です。

登場人物たちの欠点→←主人公はあこがれで共感できるのが一番いい？！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す