トリップ先で番外編やりました！【暗殺教室】 (ページ7)

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喫茶店の恋する乙女5* ページ7

夏休みに入ってから、シフトを結構入れてもらっている

友達に泊りがけで遊びに行こうとも誘われたけど、カルマさんに会いたい欲の方がでかく、断ってしまった

結局、カルマさんから名前を呼ばれた覚えもないし、店長以外名札は準備されていないから私の名前を知らない可能性が高かった

何度かさりげなく先輩が聞こえるように呼んでくれたりしたものの、興味を示している様子はなかった

そして、来店するときはまた桜木さんと勉強しに来るようになった

「そこ違くない？」

「…あ」

「うぇっはカルマが間違えたー！」

「桜木さんは間違いだらけじゃん」

「私と比べるのはなし」

「せこくね？」

うーん、なんだか苗字にさん付けでも、名前呼ばれないよりは全然マシに思えてきた…

しばらくしたち、2人は会計を済ませ、店を出ていった

2人が付き合ってなかったとしても、100％私は眼中にないだろうし

絶対叶いっこないな…

そんなことを想いながら夏休みを過ごした

今までと変わらず2人は店に訪れる

その度に頑張ろうという気持ちは打ち砕かれていた

先輩達からは、店員と客という一線がある以上大胆に行動しないと、と言われたが、大胆に行動してミスでもしたらもう一生関われないかもしれない

「ねぇ、明日の祭りにカルマさん誘ってみれば？」

「え、でもバイトの皆で行くって…」

「いーよいーよ！今日1人で来てるみたいだし、誘うなら今しかないって！」

できることなら行きたいけど…

絶対断られる！

名前すら覚えてない人と一緒に祭りに行こうなんて考えるはずないだろうし

でも…

「ほい、追加注文のデザート！渡すついでに行ってきな！」

「…わかりました！」

結局先輩に後押しされ、デザートを運びカルマさんのもとへ来た

後ろからの先輩たちの目線が背中に突き刺さる

カルマさんの前にデザートを置き息を整える

「どうかした？」

「あ…えっと…」

なんと言って誘うのかちゃんと考えておらず、言葉に詰まる

それでも急かしたりせず、待っていてくれるカルマさん

髪の毛は派手で一見怖そうにも見える

でも見た目とは正反対にとてもやさしい人

好き

好き好き好き

どうしようもないくらいに好き

「あの…！」