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梯子を上った先にあるのは工具棚と仮眠用のベットがある動力機関隊の部屋だ。
『リベルテ』の一階層は主に仕事用のスペースとなっていて、動力機関隊の部屋の他にも戦略特化偵察隊と情報処理隊合同の情報室や、獣忌研究調査隊の研究室、医療治癒隊隊の治療室、運動能力特化隊の運動室、団長と副団長の使う団長室ともう一部屋がある。
レーヴェはそのもう一部屋に向かって足を進めた。
その部屋の扉を開けたレーヴェはまず肉の焼ける匂いを察知。
肉食動物の本能として少し鼻をうごめかせ、それから部屋の中の人物に声をかける。
「吉影、為月、無実」
「「「はい？」」」
すると部屋の中の三人が料理から目を離してこちらを向いた。
一人は運動能力特化隊隊長の
鷹の獣忌の彼は、何をやらせても上手いいわゆる天才肌の人間で、料理の腕もプロ級である。
もう一人は獣忌研究調査隊副隊長の
彼女は想像上の生き物、妖怪と呼ばれる類の者である鵺の獣忌。料理の腕は並だからか、今日は吉影のサポート役に徹しているようだ。
三人目は獣忌研究調査隊隊長の
彼の主食は血液で、その様は“吸血鬼”を思わせる。今も下ごしらえをしていて手についたのであろう肉の血を舐めとって微笑んでいた。
この三人がここ――調理場にいるのは運動能力特化隊と獣忌研究調査隊が本日の料理当番であるからだが、ここにいないメンバーもいる。
それが蕾が操縦室に来た理由なんだろうな、とレーヴェは思いつつ、三人に尋ねた。
「上から妙な音が聞こえなかったか？」
「上？」
無実は首を傾げる。
「うーん、さっきちょっと失敗してフライパンから派手に火が出たから、何かあったとしても聞こえてないかもしれない」
「えっ、あれ事故だったんですか？ 随分本格的だなと思って見てたんですが」
さらっと失敗発言をする吉影と、それに驚く為月。
どうやら何も気づいてないようだ、とレーヴェは一つ息をついた。
「さっき蕾が操縦室に駆け込んできたんだが……」
レーヴェがそう言うと
「ってことはここ通ってるよね」
「二階へ上がる階段ここにしかないですし、そうでしょうね」
「吉影さんのあれに見とれてたせいか……？」
と、三人でひそひそと話し始めた。
「……まあ、何も知らないのは分かったよ。上を見てくる」
そう言ってレーヴェは調理場の中央にある螺旋階段を上り、食堂へ向かった。
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氷渡ミオ(プロフ) - 烏衣さん» 禁断の扉開けそうな雰囲気ですが隊長に他意はないのです…本当に綺麗だと思ったので言ってみただけなのです…！(なおダメ)庵さんを誉め殺しにしておろおろさせたかったのですﾌﾌﾌ。許可頂きましたー！ありがとうございますー！！ (2017年10月7日 22時) (
レス) id: 5912c8d8da (このIDを非表示/違反報告)
烏衣(プロフ) - レーヴェ団長に向かって笑顔を見せるカルト隊長にニヨニヨしていたら、翌朝……まさか隊長から庵に綺麗だなんて……ｳｯ駄目だこの扉は開いちゃ駄目なヤツだっ鍵掛けねば……！ｱｱｱ誉め殺しされてるいいんですよもっと困らせていいんですよ！！！ (2017年10月7日 21時) (レス) id: e4c92fe861 (このIDを非表示/違反報告)
氷渡ミオ(プロフ) - 怜皇さん» 予想外でしたか、驚かせることができたならちょっと嬉しいです！30話にしてやっと話を進めることが出来ました…！単に誉めただけですが確かに反応するのも無理ない回だと思いますwコメントありがとうございました！ (2017年10月7日 6時) (レス) id: 5912c8d8da (このIDを非表示/違反報告)
怜皇(プロフ) - 予想外だったレーヴェさんの登場から獣忌の謎の入り口にようやっと触れ…からからの庵さんいじり（？）…隊長が庵さん綺麗と言った当たりでもうひとりの私が反応してしまった回でした……（申し訳ないです！でも最高です！←） (2017年10月7日 1時) (レス) id: 0ed6205140 (このIDを非表示/違反報告)
氷渡ミオ(プロフ) - 烏衣さん» 尊いwありがとうございます！結構シリアス気味になってしまったのですが可愛いシーンが作れてよかったですー！ (2017年9月12日 20時) (レス) id: 5912c8d8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷渡ミオ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月17日 0時
