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ところ変わって、かんかんかん、と鉄製の梯子を降りるレーヴェ。
「あれ、だんちょーじゃないスか」
「ああ、おはよう」
今日の夜勤は蕾だったようで、床に降り立ったレーヴェに声をかけてきた。
その顔はやや怪訝そうである。
「団長がこんな朝早くに起きてるなんて珍しい……って今日水汲みの日でしたね」
やーうっかりうっかり、と頭を掻きながら大きな欠伸をする蕾。
相当に眠そうである。
きちんと仮眠はとらせたはずなのだが、とレーヴェは首をかしげて問うた。
「大丈夫か？ 辛いようなら代わるぞ」
「へーきッスよぉ。仕事ですしね」
蕾はそう言ってへらへらと笑う。
ちなみにレーヴェは動力機関隊隊員ではないが、運転は出来る。
まだ団員が誰もいない頃はレーヴェがこの船を動かしていたのだ。
倒れられるようなことになったらむしろ困るので申し出たのだが、蕾は押し通すつもりらしい。
レーヴェはふむ、と少し考えて、蕾の頭をそっと撫でた。
「頑張ってくれるのは嬉しいが、無理はするなよ」
驚いてこちらを見る蕾に、ふっと笑いかけるレーヴェ。
そんなことをされた年頃の少年である蕾は少し顔を赤らめて照れる。
うちの団長はすーぐこういう事するんだから、と落ち着かない気持ちを払拭するように声を張り上げた。
「そっ、そう言えば団長は何しに来たんスか！？」
「ん？ ああ。あとどれぐらいで水汲み場に着くかと思ってな」
そんな少年の気持ちはつゆ知らず、レーヴェは蕾の頭から手を離し何でもない顔している。
レーヴェからしてみれば、ただ身内である子供の頭を撫でただけであるので、照れるような事は何もないのだ。
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氷渡ミオ(プロフ) - 烏衣さん» 禁断の扉開けそうな雰囲気ですが隊長に他意はないのです…本当に綺麗だと思ったので言ってみただけなのです…！(なおダメ)庵さんを誉め殺しにしておろおろさせたかったのですﾌﾌﾌ。許可頂きましたー！ありがとうございますー！！ (2017年10月7日 22時) (
レス) id: 5912c8d8da (このIDを非表示/違反報告)
烏衣(プロフ) - レーヴェ団長に向かって笑顔を見せるカルト隊長にニヨニヨしていたら、翌朝……まさか隊長から庵に綺麗だなんて……ｳｯ駄目だこの扉は開いちゃ駄目なヤツだっ鍵掛けねば……！ｱｱｱ誉め殺しされてるいいんですよもっと困らせていいんですよ！！！ (2017年10月7日 21時) (レス) id: e4c92fe861 (このIDを非表示/違反報告)
氷渡ミオ(プロフ) - 怜皇さん» 予想外でしたか、驚かせることができたならちょっと嬉しいです！30話にしてやっと話を進めることが出来ました…！単に誉めただけですが確かに反応するのも無理ない回だと思いますwコメントありがとうございました！ (2017年10月7日 6時) (レス) id: 5912c8d8da (このIDを非表示/違反報告)
怜皇(プロフ) - 予想外だったレーヴェさんの登場から獣忌の謎の入り口にようやっと触れ…からからの庵さんいじり（？）…隊長が庵さん綺麗と言った当たりでもうひとりの私が反応してしまった回でした……（申し訳ないです！でも最高です！←） (2017年10月7日 1時) (レス) id: 0ed6205140 (このIDを非表示/違反報告)
氷渡ミオ(プロフ) - 烏衣さん» 尊いwありがとうございます！結構シリアス気味になってしまったのですが可愛いシーンが作れてよかったですー！ (2017年9月12日 20時) (レス) id: 5912c8d8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷渡ミオ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月17日 0時
