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今考えると、その日は何かがおかしかった。






目が覚めて視界に入ったのは見たことのない天井。






ハンガーにかかっている制服、くまのぬいぐるみ、何もかもが馴染みない。






だけど身体は日常を覚えていて、気付けば制服に着替えて授業を受けていた。









『ねぇ七海「気安く私の名前を呼ばないでください」……ごめんね』





『灰原く「あはは、ごめん僕夏油先輩のとこ行ってくるよ」うん』








休み時間中、話しかけようとしたら勝手に口にしていた知らない名前、







どうやら私は同級生から嫌われているらしい。







そもそもだれ?







もやみたいな違和感の正体を考えながら、一人校舎を移動していると四人組の人たちに会った。







知らない、けど知っている…







そんな奇妙な感覚に再び私は襲われた。






「げっ」






白髪の身長の高い男の人が私と目があった瞬間そう呟く。






また私のこと嫌いな人たちなのかな…?






そんなことが頭に浮かんでいる最中に、他の三人も私に気づいたようだった。






前髪さんはあからさまに不愉快そうな表情を浮かべ、煙草咥えている茶髪の人は眉毛がピクピクしている。






そして、ふわふわの髪の毛をゆるく三つ編みにしている美人さんは顔を歪ませ泣きそうになっていた。






これは………関わらない方がいい






なんとなくそんな気がして、私は足早にその場を立ち去ろうとした。






「なに先輩のこと無視するわけ?」






背中にビシビシ突き刺さる冷たい視線。






ゆっくり振り返れば、ずかずかとさっきの白髪さんが歩み寄ってくるところだった。






「散々、美弥(みや)のこと苛めたくせに今更猫被ったっておせーんだよ」






がしりと手首を掴まれ、強制的に顔が上に向くよう腕を高く上げられる。






「そんなことしたって俺はお前なんかに興味持たねーから」





「悟〜そんな子放っておいて早く行こう。馬鹿が移ったらどうするんだ」





「へいへーい」






その言葉を合図に私の左腕はいきおいよく離され、だらりと下がる







それでもだんまりの私が気に食わないのか、ついにはぎゃんぎゃん怒鳴りはじめた。






『失礼します』






相手がまた何か手を出す前に背を向けて歩き出す。







勿論追ってなんか来るはずない。








あの人たちは私のことを追いかけるほどの関心を持ってないもの、

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ミルクティー - 直哉くんさいこー (4月6日 11時) (レス) @page19 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - 続きが気になりすぎる。。。!夢主ちゃんにはよ幸せになって欲しい!主様、更新まってます(*'▽'*) (2月11日 17時) (レス) @page18 id: dea07b8d55 (このIDを非表示/違反報告)
- うぎゃ!直哉君めっちゃいい!この修羅場好き!ごじょうどうでるか気になって仕方ない! (2月9日 23時) (レス) @page18 id: e366ea730f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - この作品めっちゃ好きです!続き待ってます( *´꒳`* ) (1月23日 21時) (レス) @page17 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
もちゃちゃ(プロフ) - 夏斗さん、夜さんコメント有難うございます‼︎とても励みになります🥹❤️‍🔥 (1月20日 22時) (レス) id: c9a30c4dbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちゃちゃ | 作成日時:2023年8月31日 9時

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