傍観者な悪女さん 【ハイキュー】 【悪女主】

敗北 ページ9

Aside


私の見た限り、真宮先輩が潰れるのは今の状態ではありえない。


部員たちからの信頼も充分だし。


『どっちが先に潰れるのかなぁ…』


放課後、体育館に向かうと


及「あ！Aちゃん！」


完全に昨日の影響だなこれは。(確信)


『及川さん。どうしたんですか』

及「見かけたから声かけただけだよ」



一体なんなんだこの鰹節は。


お陰で私は如月さんから睨まれてるじゃないか。



『…ちゃんと準備体操してください。怪我しますよ』


それだけ言ってこの前の練習試合の時の烏野のデータをまとめる。


その後部活が始まった


スポドリ作りを押し付けあっているからたまにスポドリを作らないで休憩時間を迎えてしまうことがある


だから私はスポドリを作っているか確認しに行かなければならない


『はぁ…ちゃんとやってるかな』


曲がり角を曲がって水道の所へ行くと


真「スポドリ作っといて、配るのは私がやるけど」


私に話しかけてくれる優しい声とは裏腹の真宮先輩の声が聞こえたから、曲がり角に戻って耳をすませた。


橘「はぁ？意味分かんないです。配りたいなら自分で作ってください。私はタオル配るだけでいいんですけど」



橘さんが言ってることは正しい。


顔もまあまあ整ってるし男子とも仲いい上女子から嫌われてもない。口がああじゃなかったらモテてたんだろうけど。



争いになったら面倒だし



『すみません、今日スポドリ作りは誰が担当ですか？報告しないといけないですけど』


橘「…雅先輩が作ればいいじゃないですか、スポドリ。でも雅先輩マネじゃないんで私が配りますよ」

『んー、私マネじゃないしそれは無理かな』


真「そうよ、何Aになにやらせようとしてるの？」


橘「だったら貴女がやってくださいよ、そんな面倒な仕事。」


欠伸をしながら立ち去ろうとした橘さんだったけど、ある人物によってそれは阻止された


国「琴音...？」


橘「！あ、英…？」




『…橘さん、めんどくさいなんて思ってたの？』


これは私の本心だ。


彼女は本当にバレーが好きだと思っていた。



国「琴音、真宮先輩達に仕事押し付けられてるって言ってなかった？」


橘「そっ…それは…っ…….」


国「しかも関係ない雅先輩にまで押し付けようとしてたよね？」



やっぱり、私が手を出す必要なんてなかったみたいだね。





国「及川さんに報告させてもらうから」

橘「ま、待って！英！！」




敗北者


✔️橘 琴音

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