悪魔は以外とお近くに 橘side ページ11
橘side
なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!!!!
なんで、私が退部しなくちゃいけないの!!?容姿はまあまあ。性格はサバサバしてて男子からの評価は如月さんまでとはいかないがいい方だ。おまけに女子からは嫌われてない。
勉強は苦手だけど運動は得意だ。
私のどこがいけなかった?どこでやらかした!?
一旦落ち着く。そしてなんで私が退部するまでに至ったか思い出す。
橘「…あ」
私はあの時、真宮先輩に仕事を押し付けられそうになって、そこに雅先輩が来て私は面倒くさくなり雅先輩に仕事を押し付けてそこを英に見つかったんだ。
雅先輩のことは百歩譲って私が悪かったとして、元々私に仕事を押し付けようとした真宮先輩が悪かったんじゃないか。
橘「っ、あのクソ悪女!!」
誰もいないしんとした廊下の壁を蹴る
きっと今はもう部活も終わり帰っているのだろう
下唇を噛むと
『女の子がクソなんて言っちゃダメだよ。あと唇噛みすぎて血出てるよ』
雅先輩がいた
正直、驚いた。通常、この人はマスクをしているが今はマスクを外している。その顔が真宮先輩なんかよりとても綺麗に整っていたことに。
『ほら、ティッシュ』
橘「………どうも」
貰ったティッシュで血が出た唇を押さえる。
橘「…なんでいるんですか。まぁ、どうせ哀れみでしょう?貴女に仕事任せようとしてそれが裏面に出て部員達からも白い目で見られた私を哀れみに来たんでしょう!?」
私を見下ろす雅先輩に向かって怒鳴った。
どうせこの人も離れていくんだ。
『流石に傷ついてる後輩を哀れんだりする性格の悪さじゃないよ。』
橘「え…?」
『橘さんが居なくなったことで
橘「…貴女性格悪いですね」
『橘さんに言われたくないよ。興味ある?ない?』
橘「…あるに決まってます。私は何をすればいいんですか?」
『べーつに何もしなくていいんだよ?ただ一応貴女は退部してるから目立たない程度で傍観してればいいだけ』
橘「いいですね、傍観者……」
『ふふっ、そうでしょ?』
そう言って先輩は綺麗に笑った
まさか、こんな近くに一番の"悪女"がいたなんて
あの表情は今でも覚えている。
夕日に照らされながら笑う先輩は、何者より、優雅だった___。
*
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S(プロフ) - もうめっちゃ面白かったです!!終わってしまったけど、即お気に入りしてました笑 (8月28日 23時) (レス) @page40 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
名無し84222号(プロフ) - え、こんな神作品見たことがない!!めっっっちゃすきです!!これからも頑張って下さい!!応援します!! (2023年4月22日 17時) (レス) @page40 id: 47495115b9 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈 - 今一気見しました!1個見たら次へ次へと魔法のように惹き込まれました! (2023年3月11日 22時) (レス) @page40 id: 1db3b52844 (このIDを非表示/違反報告)
ウーロン茶 - こんないい作品初めて見ました!!!神です! (2023年2月22日 14時) (レス) @page20 id: a38d2d112e (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - めっっっっっっちゃ好きです!!なんですかこの神作!全てが凄すぎてやばかったです!(語彙力) (2023年1月3日 14時) (レス) @page40 id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:推しが大好き過ぎて辛い人 | 作成日時:2022年2月19日 17時