白夜叉達の救世主10 ページ26
「だからどうしたア!!数なんぞ知った事か!よく言うだろうが!!量より質だって!あ、食いもんの場合は質でも量でもどっちでも構わんが」
「敵だけは…!!マジで敵だけは!質なんだよ!それを何だあの大量生産させただけの質もへったくれもねェ天人の集団は!てめェらは死闘と殺し合いを舐めてんのか!!」
「……あ、え……あ…、き、貴様もうそれは我らを愚弄していると…」
いやもう奴の気迫とか力説とかで長が色々押し負けてんじゃん!お前ある意味凄いわ!!
「愚弄だァ!?そいつはこっちの…………いや、待てよ。成る程、そういうことか」
「は、?」
「要はあれだな?お前さんらはそこの処刑人が片付けば、それはそれは強い敵を出してくれんだな?そうだな?うん、それ以外認めん」
……………………は?
「「「……は?」」」
「ならいい!そうと決まれば今すぐにでもこの男の介錯は自分がしてやろう!!」
「「「はあああァァァ!!??」」」
こいつ意味不明にキレたと思えばその飛び火をこっちに向けやがった!?
え!?ちょっと待って!?え!?先生やヅラや高杉を助けてくれるんじゃなかったのおたく!?
俺、奴の『突き出された嫌な選択肢は…』のところちょっと感動したっつーのに!俺の感動返せやコノヤロー!!
俺達の心情などいざ知らずってか、ズカズカと足音を鳴らして先生との距離を縮める奴にはもう恐怖しかねえ。
「はぁ!?ちょ、待てやゴルァ!!先生…先生も助けるって…!!」
「ちょいと失礼」
「え…?あ、あの…何を…」
「恨むなら強い敵用意しなかった奴らを恨め」
無視イイイイイィィィィィ!?あ、あ、あ、あの野郎ォ!!とうとう無視まで決めこみやがった!
先生も何だかんだって顔してるし…あの先生の度肝抜かす奴とかそうそういねーよ!ある意味尊敬するわ!!
「おいてめー先生に何を!!」
「先生に手を出すというのなら戦場の亡霊とは言え容赦せんぞ!」
流石の事態に高杉やヅラも自分が人質という立場すら忘れ叫ぶが聞く耳持たず。
「よいせっと」
「お、おい貴様そいつに何を…!というか介錯も何も貴様刀はおろか武器すら所持しておらぬではないか!!」
気の抜けた掛け声で先生を横抱きした奴に向けて長が放った言葉に俺はハッとする。
「(そうだ。武器も何もねえ状態で介錯なんざどうやって…)」
「刀ァ?武器ィ?そんなもん要らねェよ。なくとも介錯はできる」
「は、?ど、どうやって……」
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ハニー - アッこれすき。続き楽しみ過ぎます( ˙-˙ ) (2018年12月4日 11時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
麗威(プロフ) - 主人公の無敵さ、しかもギャグのセンスもあってある意味最強ですね! (2018年11月22日 18時) (レス) id: ad644a3a0a (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - 早く物語の続きが見たいです!! (2018年9月9日 0時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間に等しい(プロフ) - ねゃむ^._.^さん» コメントありがとうございます!できるだけ頑張ります! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 2e4da08bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - とても面白いです!!ww早く次が見たいので更新お願いします!! (2018年9月2日 1時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力人間に等しい | 作成日時:2017年7月6日 1時