メニュー８ 「桃」 ページ10
八百万side
「百ちゃ〜ん……」
「あら、どうしましたのAさん。」
「ここの勉強教えて」
クラスメイトのAさんが、私に勉強を教えてほしいと頼んできた。
う、嬉しい…！！隣の席の轟さんに聞けばすぐに分かった問題ですのに…。
「ふ、ふふん！今は学校ですので、放課後に私の家で勉強しましょう！ね！？」
「え、あ、うん、ん？」
じゃあ講堂を開いて、紅茶とお茶菓子を出して…ああ！待ち切れませんわ！
「そういえばAさん、頭を働かせる為には栄養を摂った方が良いと聞きますわ」
「あ、そのことなんだけどね。最近皆のお陰で少しずつ食べれるようになったみたいなんだ」
「それはおめでたいことですわ！！」
何か、私にも協力できることがないだろうか…？
今日はお弁当も持って来てないし…かと言って食堂のご飯を一緒に食べるのも…。
………そうだ、私の個性。『創造』ならなんとかなるかも。
「…やった、出せましたわ！！」
「…これって、林檎？」
「ええ！」
私たちが会話をしていると、周りに人が集まって来た。
「え、凄くね！？」
「果物まで出せるとかマジなんなのチート？」
「いいなぁ」
なんだか注目されると、照れてしまう。
「あ、そうだ！じゃあ【百】にかけて≪桃≫を出してよ！」
「「「それだー！！」」」
皆さんからのリクエスト…これは応えない訳にはいきません！
「頑張りますわ！」
制服を着ているので背中から出すわけにはいかない。
だから手と腕から桃を大量生産する。桃の成分を覚えておいて正解だった。
「＿＿い！おーい！ヤオモモ！！」
「……は、はい！」
「…ちょっと創りすぎじゃない？」
「…え？」
机の上を見ると、溢れんばかりに桃が散乱していた。
「まぁ、皆で食べよう」
「「「いただきまーす！」」」
・・・・・・
「桃ってこんなに美味しかったかな…。何年ぶりに食べたんだっけ」
「Aさんって、甘い物お好きで？」
「ああ、うん。好きだよ。結構。食べ過ぎると気持ち悪くなるけど」
「大変ですわね」
桃を食べながら他愛もない会話をする。Aさんとはあまり話したことがなかったから、少し新鮮で楽しい。
「…あら、Aさん、この量をぺろりと食べてしまうなんて、やっぱり慣れたんですね」
「…あ、調子の……った…。」
その言葉を最後に、Aさんは倒れてしまった。
「Aさーーーーーーん！？！？」
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真裏(プロフ) - 納豆さん» さんきゅー！！新作どっちも頑張ります（笑） (2017年10月9日 18時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - お疲れ様でした！新作頑張ってね(●´ω｀●) (2017年10月9日 9時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - フユキさん» カッコいいですよね！！私も曲を聞きながら絵を描いていると不思議と雰囲気が重なっていきます（笑） (2017年10月7日 12時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - フィクサー！！私も好きです！轟くん描きながら聴いてたら轟くんにゴスロリ着せてたっていう不思議体験しました！ (2017年10月7日 3時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - 真裏さん» おお！楽しみにしています！ (2017年9月22日 21時) (レス) id: 821d451e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年8月18日 18時
