最終メニュー 「ありがとう」 ページ35
片心side
私は今まで、友達、初めて会う人、先生からたくさんの食べ物を貰ってきた。
申し訳ないな、という気持ちと、私の拒食症を直してくれた人たちに感謝してもしきれない程の恩の気持ちが心の中で交差している。
「食べ物で返すには数がいるなぁ…しかも今まで全く料理したことないし、家庭科の成績死んでるし……」
「お姉ちゃーん！？何ぶつぶつ言ってるの！」
「いや、なんでもない」
妹に怒られてしまった。私と同じ髪色をしているけれど、目の色は私と違って、両方同じだ。
可愛い。凄く可愛い。料理も出来るし、女子力高いし…
「あっ、そうだ…あのさ………」
・・・・・・
「あー…マイクテストマイクテスト。皆さん、お集まり頂きありがとうございます」
現在、昼休み。
私が集めたおかげで、１−Ａにはクラスの皆、Ｂ組の人、先生方が居る状態だ。ああ、凄い緊張してきたぁあああああああ
妹に教えてもらった、感謝を伝える方法。
≪感謝っていうのは、物じゃないんだよ。心なの、心≫
≪え、でも…貰ったのは食べ物だし……≫
≪いいの！普段喋らないコミュ障のお姉ちゃんが言ったらビックリするって！≫
≪いや、それはそれで酷いぞ我が妹よ≫
物じゃ、ダメだ。
「えー、あの…そのですね…」
地声が小さいせいで、マイク越しの声が教室に響く。
「私は、貴方達に色んな食べ物を貰いました…それで、ですね…」
すぅっと大きく息を吸い込んだ。
「お、お礼を…！したいんです……！！」
い、言えた…
でも、本番はこれから。
「けど、その、私は料理も苦手なので…。今は言葉で、精一杯伝えさせて頂きます」
私が、一番言いたいこと。
美味しかった、楽しかった、嬉しかった。
そんな、一言じゃ足りないんだよ
「いつも仏頂面で、何考えてるのか分からない私を誘ってくれてありがとう！
共通の話題なんて無いに等しい私を気にかけてくれてありがとう！
貴方たちのお陰で、私
少しは明るく話せるようになったし
栄養が頭に回るようになって色んなこと考えれるようになったし
それに、笑えるようになった！」
ずっとずっと昔から出さなかった。出せなかった表情。それは、表情を動かすエネルギーが足りなかったから。けど、今はある。皆のお陰で。
「これからも、どうぞよろしくお願いします！」
拍手が教室を包みこんだ。
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真裏(プロフ) - 納豆さん» さんきゅー！！新作どっちも頑張ります（笑） (2017年10月9日 18時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - お疲れ様でした！新作頑張ってね(●´ω｀●) (2017年10月9日 9時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - フユキさん» カッコいいですよね！！私も曲を聞きながら絵を描いていると不思議と雰囲気が重なっていきます（笑） (2017年10月7日 12時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - フィクサー！！私も好きです！轟くん描きながら聴いてたら轟くんにゴスロリ着せてたっていう不思議体験しました！ (2017年10月7日 3時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - 真裏さん» おお！楽しみにしています！ (2017年9月22日 21時) (レス) id: 821d451e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年8月18日 18時
