メニュー２５ 「水饅頭」 （牙夢さんリク） ページ30
セメントスside
「起立、気を付け。ありがとうございました」
「「「ありがとうございました」」」
授業の終わりのチャイムが鳴り、日直である片心さんが号令をかける。今は四時間目。挨拶が終われば生徒は思い思いの行動をとる。
「片心さん、悪いんだけど」
「はい、どうしましたかセメントス先生」
「このプリントを職員室まで運んでもらえますか？」
僕が一言そういうと、片心さんは何とも言い難い顔をし始めた。
すると隣に居た耳郎さんが
「うお、顔ヤバイよA。」
と半笑いで言った。
「手伝ってくれたら、僕のおやつの水饅頭を1つあげます。」
「水…饅頭……！！」
片心さんが甘い物好きなのは知っていた。以前からクラスメイトに食べ物を食べさせられていて、最近は少食ながらもちゃんと食べるようになったと相澤先生に聞いた。
つまり、彼女は水饅頭に釣られる。
「ごめん響香ちゃん、私のない筋肉でプリントを運んでくる」
「生還を祈る」
片心さんの場合なら個性を使えばいいのに、と思ったが、１００枚近くのプリントを持って腕を震わせているのは面白かったのでそのままにしておいた。
・・・・・・
「せ、セメントスせんせ……ぜぇ…運んできました」
「そんなに息切れする程重かったですか？」
「校内が広すぎて迷いました」
勉強は普通に出来るのに、日常での行動が、こう天然というか。
先生にも、生徒にも好かれている理由が分かる。
「お疲れ様です。これが先程言っていた水饅頭です」
「あ、ありがとうございます〜……！！」
瞳をキラキラと輝かせて水饅頭を両手で受け取った。
「ん、ちょっと冷たい…ひんやりして、今日みたいな蒸し暑い日にはちょうどいいですね」
「やはり、痛んでしまってはいけないので。」
「美味しかったです、先生。でもこれからは他の人に頼んで下さい」
「日直が貴女でなければですけれどね。今日は貴女が日直だったでしょう？」
「それもそっか…」
失礼しました、と残して片心さんは職員室を後にした。
＿＿＿＿＿
牙夢さん、リクエストありがとうございました！
セメントス先生に限らず、教師陣の口調が良く分かっておりませ((
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真裏(プロフ) - 納豆さん» さんきゅー！！新作どっちも頑張ります（笑） (2017年10月9日 18時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - お疲れ様でした！新作頑張ってね(●´ω｀●) (2017年10月9日 9時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - フユキさん» カッコいいですよね！！私も曲を聞きながら絵を描いていると不思議と雰囲気が重なっていきます（笑） (2017年10月7日 12時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - フィクサー！！私も好きです！轟くん描きながら聴いてたら轟くんにゴスロリ着せてたっていう不思議体験しました！ (2017年10月7日 3時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - 真裏さん» おお！楽しみにしています！ (2017年9月22日 21時) (レス) id: 821d451e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年8月18日 18時
