メニュー２３ 「煮干し」 ページ28
鉄哲side
「おい！！切島！」
珍しく廊下で切島を見つけたから、呼んでみる。
「鉄哲！久しぶりだな」
「え、何この人怖い」
彼女かどうかは知らんけど、切島の隣にはどっかで見たような女子がいた。
…まぁ、切島がいいんならそれでいいのだが、俺を見て怖いと言ったのは聞き捨てならない。
「だいじょーぶだってA！こいつはそんなに悪いヤツじゃねえって、多分。」
「いや多分ってなんだ多分って」
どうやらAという名前らしい。
ああ、他のヤツに化ける個性の。やっと思いだした。
「こ、こんにちわ……？えっと、鉄てちゅ…てっちゃんで」
「噛むなよ俺も噛むけど」
「頼むから噛まないでくれ！？出席とる時ですらブラドキング先生にも名前で呼ばれねぇんだから」
「お前名前も苗字と同じじゃん？なんて呼ばれてるんだよ」
「鉄」
「そのまんまなんだ…」
AはＡ組でもまだまだ良い方らしい。少しは取っつき易い。
「そういえば、A？は切島の彼女なのか？」
「それに関してははっきり言おう、ＮＯ。」
「否定しすぎ！ちょっと傷ついた」
切島の性格とあの強さならすぐ彼女くらい出来ると思っていたが…。
「そうだ、Aの個性、見せてくれねぇか？」
「うん、いいよ。あ、でも私が身体だけてっちゃんになると服が爆発四散でサヨナラホームラン。しかし、安心して下さい。服のことも細かく知っていれば再現することが出来ます。つまりノープログレム」
「残念、もう少し内容を纏めましょう！」
結論は出来るんだな。
「じゃ、いっきまーす」
Aの身体は少しずつ男の骨格へと変わっていった。
「お、俺だ…」
「この通り。そうです私がてっちゃんです」
Aは俺の個性を使おうとした…が、鉄分が足りていないのかいくら力を込めても個性は発動されなかった。
「鉄分…あ、煮干しならあるぞ！」
「逆にどうして煮干しがあるのか問い質したい」
俺はAの口元に煮干しをぐいっと押しこんだ。
意外とすんなり受け入れて、もぐもぐと咀嚼し始めた。
「おお、久しぶりに食べた気がする。そして力が湧きあがってきた…！」
今度こそは、とAは腕に力を集中させた。
「わお金属光沢。すごくキラキラしてらっしゃる」
「鉄だからな」
Ａ組らしく変人だけど、コイツとは仲良くやっていけると思った。
___
片心A
個性「ドッペルゲンガー」
服などは八百万と同じく成分(？)を知っていれば変化させることができる。
今まで男子に変われたのはこういうことです。
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真裏(プロフ) - 納豆さん» さんきゅー！！新作どっちも頑張ります（笑） (2017年10月9日 18時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - お疲れ様でした！新作頑張ってね(●´ω｀●) (2017年10月9日 9時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - フユキさん» カッコいいですよね！！私も曲を聞きながら絵を描いていると不思議と雰囲気が重なっていきます（笑） (2017年10月7日 12時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - フィクサー！！私も好きです！轟くん描きながら聴いてたら轟くんにゴスロリ着せてたっていう不思議体験しました！ (2017年10月7日 3時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - 真裏さん» おお！楽しみにしています！ (2017年9月22日 21時) (レス) id: 821d451e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年8月18日 18時
