メニュー１９ 「クリームブリュレ」 ページ22
青山side
今日も僕の魅力は誰にも止められない。
だが今日はいつもと違う。キラキラどころか、わくわくすら止められない。何故なら、食堂でのメニューにフランス料理が導入される日だからだ。
「ふふっ、今日は僕は一番乗りだ。」
優越感に顔を綻ばせると、注文する為にコックの元へと移動した。
「おお、キラキラの子じゃないか。注文は？」
「フランス料理でオススメのヤツ☆」
「はいよ、ちょっと待っててな」
一通り会話を終わらせると、僕はレジから少し離れた場所で待機する。
……というか、しようとした時だった。
「あれ、優雅くん。偶然だね。」
クラスメイトの片心さんが僕の袖を掴んだ。
「え……あ、偶然ね偶然。君は珍しく食堂に来ているね」
「お、おう？何で知ってるの…怖いよ」
片心さんは含み笑いをしながら、僕との距離を詰めた。
「今日からフランスの料理が導入されるらしいね。それで見に来たんだよ、物珍しさで」
マジで雄英どうなってんの、と一言。
確かに、普通では考えられない発想をしている。流石トップ。
「そんで、私みたいな少食の人にも食べれそうな、少ない量のオススメってある？」
少ない量で、それでいて美味しい料理……？
「……クリームブリュレなんてどうだい？焦がした表面が割と苦いのに反して、中央部の甘さと言ったら……あ、ゴメン☆つい話しすぎちゃったみたいだね」
「…説明聞いてたら、食べたくなってきちゃった。えと、注文いいですか？」
「あいよ、ドッペルゲンガーの子だな」
「あ、はい。そうです。クリームブリュレ下さい」
「ああ、すぐ出来るからキラキラの子と一緒に待ってろ」
・・・・・・
「優雅くんは、何食べてるの？」
「キッシュさ」
「ふーん、美味しそうだね」
片心さんはスプーン片手に言った。
表面の焦げが案外固いのか、少し苦戦しているようだ。
「貸してみてよ」
僕はスプーンを貰うと、ぐさっとクリームブリュレに突き刺した。
「ありがと。優雅くんって結構力強いんだね」
いや、君が弱すぎるだけだと思うんだけど
そう言いたかったけど、怒られる予感がしたので言わなかった。僕だって一応空気は読んでるつもりだからね！？
「ん…！普通にスイーツだ……！！美味しい」
「そうかい？それはよかったよ」
「フランス料理…ハマっちゃいそう」
少し目を細めて笑ったような顔をした片心さんはまた一口、クリームブリュレを食べた。
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真裏(プロフ) - 納豆さん» さんきゅー！！新作どっちも頑張ります（笑） (2017年10月9日 18時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - お疲れ様でした！新作頑張ってね(●´ω｀●) (2017年10月9日 9時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - フユキさん» カッコいいですよね！！私も曲を聞きながら絵を描いていると不思議と雰囲気が重なっていきます（笑） (2017年10月7日 12時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - フィクサー！！私も好きです！轟くん描きながら聴いてたら轟くんにゴスロリ着せてたっていう不思議体験しました！ (2017年10月7日 3時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - 真裏さん» おお！楽しみにしています！ (2017年9月22日 21時) (レス) id: 821d451e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年8月18日 18時
