二話 ページ4
トントンとAの約束の日まで後1週間。
彼は自宅でグルッペンとクラレと共に、鬱実写の次の企画の相談をしていた。
kr「たまには変わった事したいねぇ〜」
のほほんと、お茶を片手にクラレが呟く。
tn「何時も変わった事してる気がするんですがそれは」
kr「そうかな？」
ケラケラと笑った。
gr「うーん、あれだな、たまにはぴくとさんやせらに頼んで科学以外を挟むのも良いかもしれんな」
kr「あぁ〜、確かに」
gr「何か良いネタねぇかなぁ……」
ピッ、とグルッペンはテレビを付けた。
チャンネルを変えていくと、ピアノの音と共に、聞き慣れた名前が流れてきた。
[此方のカフェにて、待ち合わせをしておりまして……あ、居ました！
今回のゲストは、何とピアニスト！
船坂 Aさんです！]
[ふふ、どうも〜]
[日本に帰って来た感想は？]
[美味しいご飯楽しみです！！]
《会場が笑いに包まれ、画面が切り替わる》
[間髪入れずに言ったねぇw]
[いやでも、彼女の気持ち分かりますよ。やっぱり日本ってご飯美味しいですからね]
今からでも録画してやろうとトントンがチャンネルに手を伸ばすと、グルッペンがボソリと呟いた。
gr「船坂先生、日本帰ってきてたんや……」
tn「！知ってるん？」
こう聞いたのが間違いだったのだ。
グルッペンの、早口演説が始まった。
gr「知ってるも何も、俺は彼女の大ファンだゾ！！！！
いや、元々名前は知ってたんだ、年下でピアノ滅茶苦茶上手い奴が居るってな。
その頃の演奏を1度聴いた事があるが、正に楽譜通りと言った感じで、完璧で目指す目標ではあったが、聴く分にすれば余り好みの演奏では無かった。
何と言うか、弾いている本人がつまらなそうでな。
んで、だいぶ前に海外へ出張に行った時、取引先の人に教えて貰って、チケットを貰ってな！
まぁ社交辞令の一端だと思って着いて行ったんだ。
そしたら驚いた、だだっ広い会場が満席！
取引先が中々お偉いさんだった事もあってか中々良い席に座れたんだが、彼女の演奏を聴いて圧倒されたよ！！
最初の1音で船坂さんの世界の虜になったと言っても過言では無い！！
全然前と違うんだ、音が！！
聴いている此方まで気分が向上したし、何より楽しかった！！！！
勿論CDは売っている物全て買わせていただ」
tn「分かったから落ち着け！！！！」
嬉しそうに語るものだから其の儘聞いていたが、流石に近所迷惑だ。
防音仕様じゃ無いんだよウチはよ！
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名無しの鶏(プロフ) - コメント滅茶苦茶励みになります更新頑張ります！ (2020年3月31日 14時) (
レス) id: 8bbbfc2cdf (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - とても面白いです！！今まで見た中でピアニストの物語がなくてピアニストも良いなぁと思いました！更新頑張って下さい！！ (2020年3月31日 13時) (レス) id: a5f8ec4838 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの鶏(プロフ) - うわぁぁあコメントありがとうございましぁ……(土下座)(語彙力崩壊) (2020年3月24日 18時) (レス) id: 8bbbfc2cdf (このIDを非表示/違反報告)
夢喰病 - 色々あさってたら神作品を見つけた…!! 自分もピアノやってるんで夢主ちゃんがピアニストなのちょっと嬉しかったりしますw(隙自語) 応援させて下さい！ (2020年3月24日 16時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しの鶏 | 作成日時：2020年3月3日 9時
