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氷の女王1 ページ16

歌手が自ら作詞作曲したZionの歌は好評だった。いいくらいに頭のふわふわした酔っ払いがアンコールを要求して、その無茶ぶりに歌手の選曲で応えていた。次から次へと譜面を変えなければならなかったピアニストは大変そうだったが、それでも文句一つ言わず、最後まで彼女と共に演奏しきった。
律儀なのだろう、と眼鏡は杯を傾けながら思った。そんなピアニストが好ましい。まあ、息子もピアノをやっているから、青年ピアニストというのには肩入れしてしまうのかもしれない。
歌手が美人なものだから、あっちこっちの酔っ払いどもから呼び寄せられ、お酌をさせられていた。Zionはそういう場所ではないのだが、まあ彼女なりのサービスといったところだろう。

「おじさま方はお酌はよろしいんですの?」
ようやく隅にある眼鏡と顎髭の席までやってきた歌手が微笑む。
「Zionはそういう店じゃないからな」
「そうだねぇ。僕たちはみんなに先んじてサービスしてもらっちゃったし、これ以上サービスされるのは申し訳ないかなぁ」
「そうですか」
ふふ、と微笑む歌手の笑い方に、眼鏡はふと違和感を覚えた。

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作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年10月25日 13時

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