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氷の女王9 ページ24

これまで、眼鏡は歌手が「氷の女王」などと渾名されていることが疑問で仕方なかったのだが、これで確信した。
彼女はきちんと温もりのある人間だ。人間くさく生きる一人の歌手だ。
「Zionに来てくれて、嬉しいよ」
「おじさまのお眼鏡にかなうとは光栄なことですわ」
なかなか上手い返しにおお、と眼鏡は唸った。
それからしばらく、二人は談笑し、眼鏡の出勤に合わせて別れた。

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作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年10月25日 13時

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