【狼ゲーム】人狼学園 (ページ9)

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Chapter8 ページ9

「そ、そうか...まぁ、フカフカかどうかは知らねーけど...鍵は後で返しておけよ、無くしたら後で面倒だし...」
「うん、分かった...でも保健室のベットも良いけど、普段は先生達の前で堂々と寝るのも結構楽しいかも.......ぐぅ」
「お、おい！言ってる側から寝てるんじゃねーよ！...たく...こんな状況でよく眠れるな...」
...全くその通りだ
「ふふ、まあね...この羊くんがいれば、僕はどこでも安眠できるんだ...」
そう言うと、彼が持ってる羊の人形を見せびらかす
紫の配色の羊はどこかこの呑気な青年と似てるような気がした
「羊...？その人形、お前の私物なのか？」
「ただの人形じゃないよ...ずっと一緒で、僕と一心同体なんだ...口や背中がポケットになってて、ちょっとした荷物だって入れられるしね...」
確かに背中や口にチャックがついているみたいだ
何か物を入れたら寝心地が悪くなりそうだが...
「そ、そうか...そりゃあ便利だな......はあ...それにしても緊張感のねーヤツだな...」
「まあ...今の状態なら寧ろこういう人がいる方が安心できるんじゃないですかね...？」
「ま、そうだな...今から気を張ってても仕方ねーのかもな...始まんのも3日後とか言ってたし、ユウヤさへ気を付けりゃそれまでは安全だろ...今のうちに学園の探索もすべきか...」
そう神木さんは言うと、座ってた椅子から下りドアへと向かっていった
「つーわけで、ワタシはもう行くぜ名前*、何か見つけたら教えろよ？」
「はい、わかりました」
さて自分も探索を再開せねば
「...ぐぅ...」

さて次は何処を探索しようか、そう考えてた時だった
フワ、と風に乗せられ、温かい香りがしてくる
恐らく給湯室からだろうか？そう思い給湯室へと歩みを進めていくと、段々とその香りの正体も掴めてきた
...給湯室に入ると、そこにはうどんを啜る新村コウさんの姿があった
「このうどん、なかなか美味だな...まさかこんなに食料まで用意してあるなんて...」
...青凪さんといい、新村さんといい...寧ろ自分だけがこんな緊張してるんじゃないかと思ってしまう
「ど、毒とか入ってないの？」
森ミサキさんが心配そうに新村さんに問うと、新村さんはなおもうどんを啜りながらも目線を上げ、とある人物を指差した
...そこには大量の食料を貪り食う小宮チエさんが居た
「ん〜！これはなかなか美味しいです！ここでの生活で逆に健康になれそうです！」