Chapter7 ページ8
それからというものの、自分達は兎に角この学園の探索を各自進めることにした
「ええと、ここかな...」
取り敢えず何処か入るには鍵が掛かってる場所多い為、自分は鍵を探しに来ていた
恐らく職員室か体育教官室に鍵があると思い、職員室に先に行ったが目当ての鍵が無かったため、体育教官室に来ていた
...どうやら先客がいたらしい
「ふーん...どうやらここは、体育教官室みてーだな...ん?お前は確か...Aだったよな、なんか大変なことになったよな...」
先程一部の人達で軽く自己紹介をし合った時いた人物、神木リツさんがそこに立っていた
「デスゲームって、一体何をやらされるんだろ...やっぱ『人狼ゲーム』かな?」
「『人狼ゲーム』...?」
聞き覚えの無い言葉にそう返すと、意外にもかなり驚かれたらしく、一瞬ぽかん、とされてしまう
「え?お前知らないのか?あんだけブームになったのに...あ、そうか...名前*は記憶喪失だったな」
...確かにその影響かもしれない
「えっと、簡単に言うと...『人狼』と『市民』に分かれて戦うゲームだな...市民に紛れた人狼を見つけ出して、処刑するのが基本だけど、最近は色んな派生があるからな...」
「なるほど...」
そう思っていると、神木さんが軽く説明してくれる
いわば騙し合いのデスゲーム、といったところか...
「でも正直、今回のデスゲームがどんなルールになるかまでは見当もつかないぜ...」
そう会話してると、背後の扉が開く音がし、振り返ってみるとそこには青凪レイトの姿があった
「あ、Aさんとリツさんだ...」
彼も先程の自己紹介のときいた人だ
「ん?お前は...レイトか、どうかしたのか?」
「えっとね...保健室の鍵を探してるんだけど...」
確かに職員室にはなかった為、保健室の鍵は恐らく確認してないが、あるのだろう
だが、彼が怪我してるようにも見えないが...
「鍵...?そういえば、そこの壁に色々と掛けてあるな...」
「あ、本当だ、体育教官室にあったんだね...」
「だけど保健室の鍵って...お前どこか具合でも悪いのか?」
自分と同じ疑問をもった神木さんが青凪さんにそう言うと、青凪さんは、ああ、と声をもらし
「ううん、別にそういうわけじゃないけど...保健室といえばフカフカのベットだから、最初に寝心地を試しておきたくて...」
と、呑気なことを呟いた
...今の状況でそんなことを考える人がいるとは...少し呆れてしまう
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作者名:Snow | 作成日時:2021年7月5日 22時