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Chapter2 ページ3

その言葉に彼らはハッしたように
「え、まさかキミ...」
「記憶喪失...?」
と言葉を紡いだ
ああ、まさか自分がこんなよくあるゲームなどのテンプレのような立ち位置になるとは
「そうみたい...」
「...いきなりこんな場所に連れてこられて、混乱してるせいじゃないかな?」
困惑しながらもそう返せば、彼らは優しく返してくれる
ああ、きっと藍沢さんとやらも良い人なのだろう
「そうだね、時間がたてばきっと良くなるよ...でも呼び名がないと...」
しかし霜月さんの言う通りだ、呼び名が無くては二人も困るだろう
うーん、と悩んでいると、藍沢さんが思い出したかのように、あっと声を漏らす
「そうだ、生徒手帳に書いてあるんじゃないかな」
「生徒手帳?」
「うん、ポケットに入ってたんだ、もしかしたら二人にも入ってるんじゃないかな?」
そう言われ、自分の上着に付いた両ポケットに手を片方ずつ突っ込む
すると、左手の方に固い感触があり、見ると、それは紺色の小さい手帳型で裏には平凡な顔つきの少女の写真と、その少女に関しての事が短く書かれていた
「なんて書いてある?」
「AA...」
「A...さんかな?」
AA...それが自分の名前なのか確信は持てない
だが、今は少なくともこの名前を信じるしかないだろう
「...なんか、変な名前ですね」
「そ、そうかな...?いい名前だと思うよ、少なくとも顔写真はキミみたいだし...」
ふと、霜月さんを見ると、彼は考えるようなポーズをして何か言っているようだった
「Aさん...Aさんか...」
「ユキナリくんどうかした?」
藍沢くんが問うと、ハッと我に返った様子で
「え?い、いや...なんでもないよ、ただ何処かで聞いたような気がして...ここで目が覚めてからなんか頭がぼんやりしてるからかな...」
と言った

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設定タグ:狼ゲーム , 新村コウ , 人狼学園   
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作者名:Snow | 作成日時:2021年7月5日 22時

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