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29話 ページ30



驚いた。よくそんなこと素直に聞けたものだ。私が組織側だったらどうするつもりなのだろう。第1なぜ知っているのと聞かれたら?この人達は焦りすぎてる。何もかもが空回り。

『銀髪の男の人?誰?第1コナン君はどうして私にそんなこと聞くの?私の私生活でも知ってるの?』

そう聞くと苦しげに押し黙ってしまったコナン君。いや脆すぎないか?

そのまま無料だと言われたしドアへ向かおうとすればスマートフォンが鳴り響く。無論私のだ。既視感を覚えるそれは前にポアロから出ようとした時に感じたものと同じ。私はこの電話の相手を知っている。前回はあのトリプルフェイスに促され仕方なしに出てしまった。でも、今回は自分が出たいのだ。鳴り響く音を止めたい、止まってしまう前に。手が動き出すことを自分の意思では最早とめられないのだ。コナン君達は息を呑んで私の行動を直視している。

今どこだ。メールの文面でもよく言われるが彼は私の居場所を把握するのが趣味なのかな。子供の携帯にGPS機能をつける親のようだ。まぁ、私は彼の子供でいるつもりはないけどね。思わず笑みがこぼれる。ちょっと嫌味ったらしくトリプルフェイスに視線を送って、今は金髪碧眼の男の人に手首を掴まれてポアロっていう店の中。今から無理矢理帰ろうとしてるとこって答えた。沈黙が場を繋いだあと大きな舌打ちが聞こえた。そこから動くな、すぐ行く。それを最後に電話は切れてしまった。大変だ、主人公が面と向かって彼と会うことなんて原作ではなかった気がする。私が物語を変えてしまったのかな。それは分からない、ここはパラレルワールド的なものかもしれないし。第1そんなこと私にはどうでもいい。そして私は椅子に座り直した。彼が来るのか待ち遠しい。

ねぇ何を話したの?ねぇってばっ!!焦ったように瞳孔を開いて言うコナン君やバーボンを無視する。数分後来店を知らせる軽快なベルの音と共に彼はやってきた。真っ直ぐ私の方へと向かってそっと立たせると抱き締められた。正直少しも予想していなかったことだから挙動してしまった。顔が熱い、赤くなっていないだろうか。

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夢子(プロフ) - 続き待ってます!更新頑張ってください (5月11日 8時) (レス) @page32 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (5月5日 14時) (レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - 続きが楽しみです❤応援しています! (2023年4月2日 10時) (レス) @page32 id: 31959a78cc (このIDを非表示/違反報告)
わかちゃ(プロフ) - 初めまして✨初コメ失礼します!!すごく大好きな作品です!これからも更新頑張ってください! (2023年3月4日 22時) (レス) id: b355fc481c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが待ち遠しい...。更新頑張ってください!応援してます。 (2023年2月19日 21時) (レス) id: dd9d21c513 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2023年1月29日 12時

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