08:結婚の証明 ページ8
ある日、先生に呼ばれて行くと、いきなりこんな事を言われた。
「最近はね、戸籍の為の偽装結婚というのもよくあるらしくて、だから役所としては、
そろそろ結婚生活を証明する何かが欲しいんですって」
「し…信じられません!!ベルガモさんと私の仲を疑うなんて!!」
「変わったわね、流川さん…」
ハッ、いけない…私ったらまた熱くなってしまった。
「うーん、でも証明って言われても…どうすればいいですか?」
すると、先生は小さな箱を見せてきた。それは結婚指輪だった。
「ここはひとつ、お式の写真でも撮ってみたらどうかしら?」
「…先生、何だか私…恥ずかしくて嬉しくて死にそうです!!」
「本当に変わったわね、流川さん…」
教室に戻ると、黄瀬ちゃんが話しかけてきた。
「へ〜、結婚式か〜。私達も指輪交換だけはしたね」
「そうだったの」
「そういえばシャンツァ、結婚指輪何処にやった?」
「…」
…沈黙が流れる。
「シャンツァ…?」
(あ、またハゲた…)
どうやら、シャンツァさん…指輪を失くしたようです。
なので、黄瀬ちゃんとシャンツァさんは指輪を探しに行きました。
「もう〜、マジ結婚指輪失くすとか…んっ?」
よく見ると、シャンツァさんの角の先にはまっていた。
「あった!!あったよシャンツァ!!ていうか私がそこに結んでおいたんだった」
…心配して損したよ。
何はともあれ、私とベルガモさんは証明写真を撮る為に、結婚式を挙げた。
「流川ちゃん、ベルガモさん、結婚おめでとう!!」
クラス総動員って…やっぱりちょっと恥ずかしい…
そういえば、ベルガモさんって人に囲まれるのが、あんまり得意じゃないのかな?
「大丈夫よ、ベルガモさん。私が側にいるから…」
「…ねこ、好きだ」
ああ、また甘噛みされた〜。
「ちょっと!!あれって証明が必要なの!?」
銀月ちゃんがツッコんで、黄瀬ちゃんがなんか悔しそうだった。
ちなみに、銀月ちゃんも指輪交換したらしくて…。
「ディスポ、指細っ!!指輪合わないじゃない」
「こうすれば問題ないだろ」
するとディスポさんは、布で指輪を指に結んだ。
よく見たら、銀月ちゃんのリボンだった。
(やだ、ディスポったら大胆…!!)
その日、銀月ちゃんは鼻血が止まらなかったという…。
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