02:嫁仲間 ページ2
翌日。
(学校までついてきてる…なんか、恥ずかしい…)
昨日の事もあって、ベルガモさんの顔を見るのが恥ずかしい。
「しょうがないね〜、まだ嫁の顔見てたい時期だし」
「えっ?詳しいね、黄瀬ちゃん」
「当たり前よ。嫁仲間だもの」
「…ん?」
嫁…仲間?
「黄瀬ちゃん、いつ結婚してたの?」
「ん〜…半年くらい前?まあ、気付かないのも無理ないか。夫があれだし」
「あれ?」
…なんか校庭でもみくちゃにされてる…。
あ、黄瀬ちゃん迎えに行った。
「改めまして、この人がシャンツァ。私の夫で〜す」
「夫…」
…これは果たして男なのでしょうか?
ベルガモさんは見た目で男だとすぐに判別できたけど、このシャンツァさんという人は、
可愛い見た目だけど、男なのかよく分からなかった。
「あっ、シャンツァまたハゲ出来てる!!ストレス?さっき女子から撫でられまくったからな〜」
(ハゲるんだ…)
よく見たら、水色の体が一部、色が薄くなってた。
「このお尻の穴、何?」
「あっ!!ダメ!!見たら、呪われるよ!?これ、ハゲが悪化したやつだから!!」
「の、呪い?どんな?」
「シャンツァはハゲ見られる事、この世で一番憎んでるんだから…呪われると、
毛がちょっと抜けるのよ!!」
えっ、私ハゲるの!?
「…あれ?何処も抜けてないよ?」
「マジで!?」
と思ったら…。
「あっ!?ベルガモさん、背中ちょっと毛抜けてる!!」
「えっ!?ま、まさか嫁に向けられた呪いを、体を張って代わりに受け止めるとは…流川、
あんた、めちゃくちゃ大事にされてんじゃん!!」
(何で悔し泣き…?)
黄瀬風花ちゃん。
ちょっと変わった子です。
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