Ca《6》 ページ7
※
さっきの、キヨの一言に、返事を返すことは許されない。
だって、なぜなら唇を塞がれてしまったから。
噛みつくようなキヨのキスは、熱っぽく艶っぽく、私の瞳に映る。
「…口開け。無理矢理がいい？」
なかなか口を開かない私に痺れを切らしたキヨが、耳元で囁く。
その声は、耳を犯すように私の鼓膜に入っていけば、溶けるように脳内で何度も再生される。
何時ものアホっぽい声はどこへ飛んでってしまったのか。
『無理矢理したら、ヨーグルトが鉄の味になるよ』
これが私の彼への対抗。
しかし、顔は真っ赤でまるで説得力は皆無なのだろうと弱気になる。
キヨは、きっと私のこと面倒臭い性格を知っている。
だからあえて挑発するのだ。
「キヨ見せつけんなよ〜」
「ガッチさん、こんな奴に言っても無駄。」
ちら、と横目で私とキヨは以外の3人を見ると、からかうように私たちを面白がって見ている。
レトルトさんに至っては大爆笑。
人から見られている、というオプションもついたせいか、私の顔はユデダコのように真っ赤に、そして熱くなっていくのがわかる。
「A。こっちって」
『き、よ…っ』
油断した隙に、するりと私の口内に入っていくキヨの舌。
キヨの舌は、私の歯並びに沿って舌を動かせば、私の舌を味わうかのように軽く舐める。
ゾクゾク、と身体中に電撃が走るようなこの感覚。
ほぼ、毎日しているからって慣れるなんてことは到底無い。
慣れたことなんて、息継ぎぐらいじゃないかな。
初めは、息を吸えず酸欠になることもしばしば。
それと比べたら…
「考え事とか、ヨユーじゃん」
『ん、ぅ…っ？！』
ピリッ、と唇に痛みが走る。
思わず、顔を顰めれば唇に違和感が。
あぁ、唇…噛まれたんだ
ちゅうっ…とキヨが私の唇から垂れる血を舐める
これじゃあ、口を開けても開けなくても血が出ることには変わりない
「……っ、はぁ…ホントだ。これ甘くなくて俺嫌いだわ」
『私はキヨのことが嫌いになりかけたけど』
キスをし終えて、満足げにヨーグルトのレビューをするキヨに向かって、辛辣にそう告げる私。
唇がジンジンと痺れる。
リップクリーム、持ってたっけ。
ドラッグストアに寄って買わなきゃいけないだろう。
「リップ、買うから許して？」
ちゅ、と先ほどとは違い触れるだけのキス。
『…リップとヨーグルトもね』
※
ちょっと、あはーん度が高めですかね…？
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シヨ子(プロフ) - きなこもちさん» コメントありがとうございます！ ほほほんとですか？！お粗末な伏線だったため意味わからないところもあったと思います…（ ; ; ） 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (
レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
シヨ子(プロフ) - hhi_nana07さん» ありがとうございます！ ちょっとラーヒーさんには辛い思いさせすぎたので自作は幸福にしてあげたい…！と勝手に思ってます← 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！伏線の張り方がなかなか好きです; ; 次回作や続編期待してます！！本当に面白かったです！！！ (2018年2月7日 17時) (レス) id: fa96768ac6 (このIDを非表示/違反報告)
hhi_nana07(プロフ) - ラーヒーさんのきすの連続で発狂しまして、キヨ落ちだと分かっていながらも「わーー！！ヒラと付き合わせてくれ！！！」と叫んだヒラファンはここです。最高すぎる作品です好きです (2018年2月7日 1時) (レス) id: 9eef147025 (このIDを非表示/違反報告)
ポチオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この小説に巡りあえて幸せです！次回作や、続編なども、楽しみにしています！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: 8222097381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヨ子 | 作成日時：2018年1月29日 13時
