Ca《4》 ページ5
※
『よ』
「いや、ナチュラルに居すぎ。Aに言ったっけ？今日の事」
『いや、らーひーから聞いた。』
成る程。とキヨが頷いた。
キヨはもう既に飲んでいたのか、頬が少し赤く染まっていて、いつもよりも饒舌になっている。
レトルトさんが、気を使ってかメニューを私に差し出すと、私も何かしらを頼もうとメニューに目を向ける。
「これは？A好きそうじゃん」
『キヨ、分かってるね、私のこと。じゃあこれで』
キヨが指差したのは、フルーツのヨーグルト和え。
デザートの欄に小さく書かれているということは、このメニューはあまり人気ではないんだろう。
まぁ、私はそんなことなど気にしないが。
私は店員さんを呼ぶと、ビールとフルーツのヨーグルト和えを頼む。
「へぇ、Aちゃんお酒いけるクチ？」
私がお酒を頼むと、牛沢さんが珍しそうに話しかけてくる。
『そこそこですかね。牛沢さんはお酒お好きなんですよね？今度、飲みに連れてってくださいよ』
牛沢さんは隣に座り、いつもの低音ボイスで笑う
「はは、良いけどキヨがなんか言わね？」
“ 言いませんよ、だって私とキヨは…… ”
そう言いかけた瞬間、私と牛沢さんの間に割ってキヨが口を挟む。
まるで、私と牛沢さんが会話しているのが気に食わなかったかのように
「うっしー、なに俺のいないとこでナンパしてんのー？」
「出た、過保護彼氏」
「無関心彼氏よりマシだっつの」
ビールの入ったグラスを持って私と牛沢さんの会話に割り込んで来るキヨ。
キヨは、テーブルの下で私の手を痛いくらいにぎゅっと握りしめる。
痛い、とキヨに目線で訴えかけると、直ぐに手を離し、代わりに優しく私の手を撫であげてきた。
「まず、うっしーには奥サンいんじゃん。その時点で、Aの恋愛対象から除外されっから〜」
『いや、キヨが今勝手に決めたよね』
はぁ、と分かりやすく私はため息を着けば、ごめんなさいと小さく牛沢さんに頭を下げる。
牛沢さんも、それに気づいたのかケタケタと笑いながらニッコリと微笑んでくれた。
キヨは、まだ言ってないんだ。
ふと、そう思う。
もう、言ったって良いんじゃないの？
ガッチさんや牛沢さん、レトルトさんとキヨはそれなりに長い付き合い。
なのに、こんなに長い間騙すなんてキヨの精神が分からない。
キヨは、一体なにを考えているの？
※
この秘密については、ネタバラシをお楽しみに…笑
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シヨ子(プロフ) - きなこもちさん» コメントありがとうございます！ ほほほんとですか？！お粗末な伏線だったため意味わからないところもあったと思います…（ ; ; ） 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (
レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
シヨ子(プロフ) - hhi_nana07さん» ありがとうございます！ ちょっとラーヒーさんには辛い思いさせすぎたので自作は幸福にしてあげたい…！と勝手に思ってます← 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！伏線の張り方がなかなか好きです; ; 次回作や続編期待してます！！本当に面白かったです！！！ (2018年2月7日 17時) (レス) id: fa96768ac6 (このIDを非表示/違反報告)
hhi_nana07(プロフ) - ラーヒーさんのきすの連続で発狂しまして、キヨ落ちだと分かっていながらも「わーー！！ヒラと付き合わせてくれ！！！」と叫んだヒラファンはここです。最高すぎる作品です好きです (2018年2月7日 1時) (レス) id: 9eef147025 (このIDを非表示/違反報告)
ポチオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この小説に巡りあえて幸せです！次回作や、続編なども、楽しみにしています！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: 8222097381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヨ子 | 作成日時：2018年1月29日 13時
