Ca《22》 ページ23
※
「そっかぁ、大変だったねぇ」
よしよし、と私の頭を撫でるヒラ。
今日の見守り当番はヒラらしく、早朝から私の家に来るという完璧な仕事っぷり。
そのおかげで、私はほとんど眠れてないという状況。
ヒラは、私の朝ごはんを作ってくれるわ掃除してくれるわと完全に家政婦さん。
こりゃあ、モテるわ。
ヒラは、聞き上手だから私は何でも話してしまう。
そう、今だってこの間のキヨとの出来事も話してしまった。
私の愚痴を聞いたヒラは、薄く微笑みながら相槌を打ってくれる。
『でしょ？あっちから離れようって言うくせして、やるコトはやって帰るなんて、女心をまるでわかってない』
「まぁ、Aちゃんに女心があるかは微妙だけどね」
サラッと毒を吐くヒラ。
う、と私は顔をしかめると、ヒラはウソウソと笑う。
嘘に見えない顔をしているのは、私の気のせいだと思いたい。
私とヒラは、フローリングに直に座りながら話す。
本当に、ヒラは話しやすい。
『…ヒラは、あんなコト絶対しないんだろうなぁ』
何となく、ポツリと呟いた言葉。
特に他意はない。
素直にそう思っただけ。
ふと、ヒラの顔を見る。
ヒラは、傷付いたような悲しげで泣きそうな顔をしていた。
『ヒラ…？』
「そっか…」
ヒラが小さくそう呟く。
ヒラのこんな顔見たくない。
私はヒラの頬に手を伸ばす。
その瞬間、私の背中にはフローリング。
私は、ヒラに押し倒されたの？
訳もわからず、ヒラの顔を見つめると、ヒラは自分の唇を私の唇に押し付ける。
声を上げる暇さえ、与えられない。
「Aちゃんにさ、何で指輪あげたか知ってる？」
またキス
「Aちゃんと、キヨが離れるように…なんだ」
また、キス
「嫌な男だよね…俺って」
もう、唇がふやけてしまいそう
「それくらい、Aちゃんが好き」
ちゅ、とリップ音が部屋に響く
ヒラは、私のことを抱きしめると、耳元で小さくそう言った。
「ごめんね、俺ずるいから、こういうことしか出来なくて」
「困らせたよね」
「好き、」
私に話させる隙を与えずにヒラは言葉を漏らし続ける。
気づけば、私の目からはポタポタと涙が落ちていた。
もらい泣きかな。
ヒラが悪いんだ、ヒラがこんなこと言うから。
「泣かないで。」
「Aちゃん、これだけは伝えるよ。俺は何があってもAちゃんの味方だから」
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シヨ子(プロフ) - きなこもちさん» コメントありがとうございます！ ほほほんとですか？！お粗末な伏線だったため意味わからないところもあったと思います…（ ; ; ） 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (
レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
シヨ子(プロフ) - hhi_nana07さん» ありがとうございます！ ちょっとラーヒーさんには辛い思いさせすぎたので自作は幸福にしてあげたい…！と勝手に思ってます← 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！伏線の張り方がなかなか好きです; ; 次回作や続編期待してます！！本当に面白かったです！！！ (2018年2月7日 17時) (レス) id: fa96768ac6 (このIDを非表示/違反報告)
hhi_nana07(プロフ) - ラーヒーさんのきすの連続で発狂しまして、キヨ落ちだと分かっていながらも「わーー！！ヒラと付き合わせてくれ！！！」と叫んだヒラファンはここです。最高すぎる作品です好きです (2018年2月7日 1時) (レス) id: 9eef147025 (このIDを非表示/違反報告)
ポチオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この小説に巡りあえて幸せです！次回作や、続編なども、楽しみにしています！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: 8222097381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヨ子 | 作成日時：2018年1月29日 13時
