Fj《15》 ページ16
※
「うっわぁ、やってんなぁ。あいつら」
こーすけと俺、そしてラーヒーはAとキヨの様子をこっそり物陰から見つめる。
こーすけは、オロオロ顔。
ラーヒーは、面白がっている顔。
そして俺は、
「フジ、もしかして最近溜まってんの？」
「こーすけ、ど直球すぎて笑えなっ」
「いやだって、食い入るように見てっから」
自分で自覚はないが、どうやら俺は食い入るように見ていたらしい。
少し恥ずかしく、思わず目をそらす。
別に、溜まってなんかはない…！
…はずだ。
はぁ、と小さくため息を吐けば、俺たち3人は、先ほど撮影していたリビングへと戻る。
「Aさ、腰痛そうだったから、俺湿布やったんだよ。なのに、またやられるとかフビンで仕方ねーわ」
「まぁ、相手はキヨだしね〜」
「でもあいつら、まだ付き合ってないんだろ？」
「え、フジ、それマジ？…キヨ、何考えてんだアイツ」
こーすけが小さくそう呟きながら、スマホをいじる。
そう、アイツらはまだ付き合っていない。
まだというか、付き合う気がないのかもしれない。
多分、キヨもAもお互いのこと好きなんだろうけど、どっちも不器用だしなぁ
「早くくっつけば良いのにな」
「そう？」
「なに、ラーヒーはそう思わないの？」
うん、と平然として断言するラーヒー。
ラーヒーは、ソファの上で寝転がりながら動画を見ている。
こーすけが、ラーヒーの横に行き、何見てんだよなんて会話をしているも、俺は先ほどのラーヒーの言葉が気になってしまう。
「なに、ラーヒーはキヨとAくっつくのに反対？」
「まぁね〜。だって俺、Aちゃんのこと好きだしさぁ」
…
俺たち3人が一気に無言になる。
ラーヒーが、Aのことを？
「……え、ヒラそうだったのかよ。」
「多分、知らないのこーすけぐらいじゃない？」
「俺だけ？！」
「いや、俺も知らなかったから」
あれ、まじ〜？と呑気に笑うラーヒー。
顔は笑っているために、本気なのかは全くわからない。
てか、そんな素振りを見せていたか？
思い返すが、全く覚えはなし。
「…その、ヒラ。頑張れよ」
「んー、まぁ、布石は打ってあるしね。敵いっこない相手には頭で勝負しなきゃ」
「ラーヒーがそう言うと、怖いんだが」
あはは、と能天気に笑うラーヒー。
でも、ラーヒーの目は、全く笑って居らず、どこか見据えた目をしていた。
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シヨ子(プロフ) - きなこもちさん» コメントありがとうございます！ ほほほんとですか？！お粗末な伏線だったため意味わからないところもあったと思います…（ ; ; ） 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (
レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
シヨ子(プロフ) - hhi_nana07さん» ありがとうございます！ ちょっとラーヒーさんには辛い思いさせすぎたので自作は幸福にしてあげたい…！と勝手に思ってます← 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！伏線の張り方がなかなか好きです; ; 次回作や続編期待してます！！本当に面白かったです！！！ (2018年2月7日 17時) (レス) id: fa96768ac6 (このIDを非表示/違反報告)
hhi_nana07(プロフ) - ラーヒーさんのきすの連続で発狂しまして、キヨ落ちだと分かっていながらも「わーー！！ヒラと付き合わせてくれ！！！」と叫んだヒラファンはここです。最高すぎる作品です好きです (2018年2月7日 1時) (レス) id: 9eef147025 (このIDを非表示/違反報告)
ポチオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この小説に巡りあえて幸せです！次回作や、続編なども、楽しみにしています！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: 8222097381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヨ子 | 作成日時：2018年1月29日 13時
