Ca《14》 ページ15
※
キヨに教えてもらったブラインドタッチ。
もうすっかり板についたのか、だいぶ文字を打つスピードは速くなったなぁ。
ゲームをしながら、ふとそう思う。
元々、機械には弱いタイプだからあまりパソコンとかはいじらないんだけどね。
ヒラからもらった、リング。
すごい違和感を感じる。
あまり身につけないからだろう。
自分の手に、綺麗なものが付いていることが少し不思議。
「なにこれ、」
ガッ、と急に持ち上げられる左手。
上を見上げれば、私の左手薬指を凝視するキヨの姿。
あぁ、これは即ベット行きコースだな。
前にも、似たようなことがあったのを覚えている。
あの時は、私がバイト先の店長に告白されたのを、たまたまキヨに見られてしまったんだっけ。
もちろん、同居なんてしてないから、そのままホテルで……
「Aってさ、俺のことを怒らす天才だよ」
『それって褒めてる？』
「ベットとココ、どっちがいい？」
また彼は、馬鹿なことを聞く。
まず、他の3人がこの家にいるのだから、すること自体、却下だってのに。
でも、そんな言い訳は彼には通用しないんだろう。
だってもう、目がスイッチ入っちゃってる。
どうしてこうなった？
元はと言えば、ヒラのせい？
でも、ヒラはきっと親切心。
『(キヨは、そんな風に思ってないんだろうなぁ)』
「……最近、考え事多くね？ 俺とすんのは、もう余裕ですよってか」
キヨは、怒ると自意識過剰になる。
こんな風にね。
私が否定したって、キヨはもう聞く耳持たない。
そりゃあ、否定して止めてくれるなら、とっくの昔に否定してる。
否定したって無駄だってわかってるから、否定しないだけ。
「その顔、むかつく」
きっと、このキヨのキスは私へのお仕置き。
だから、きっと痛くするの。
キヨは、私の舌に噛み付けば血が出るまで吸い続ける。
痛いし、しみる。
私が顔を歪めれば、キヨは満足そうに微笑んだ。
「俺、Aのその痛みに歪んだ顔、すげぇ好き」
『くそサディスト』
「なんとでも言えよ」
キスの水音が部屋の中に響けば、キヨが主導権を握ったも同然。
キヨは私に呼吸をする暇も与えずにキスを続ける。
そろそろ苦しいよ、キヨ
そう目で訴えかけるも、キヨは見て見ぬ振り。
絶対、覚えておけよ。この男。
「ふは、やれるもんならやってみろよ」
キヨが不敵に笑った
※
誤字訂正しました。
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シヨ子(プロフ) - きなこもちさん» コメントありがとうございます！ ほほほんとですか？！お粗末な伏線だったため意味わからないところもあったと思います…（ ; ; ） 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (
レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
シヨ子(プロフ) - hhi_nana07さん» ありがとうございます！ ちょっとラーヒーさんには辛い思いさせすぎたので自作は幸福にしてあげたい…！と勝手に思ってます← 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！伏線の張り方がなかなか好きです; ; 次回作や続編期待してます！！本当に面白かったです！！！ (2018年2月7日 17時) (レス) id: fa96768ac6 (このIDを非表示/違反報告)
hhi_nana07(プロフ) - ラーヒーさんのきすの連続で発狂しまして、キヨ落ちだと分かっていながらも「わーー！！ヒラと付き合わせてくれ！！！」と叫んだヒラファンはここです。最高すぎる作品です好きです (2018年2月7日 1時) (レス) id: 9eef147025 (このIDを非表示/違反報告)
ポチオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この小説に巡りあえて幸せです！次回作や、続編なども、楽しみにしています！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: 8222097381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヨ子 | 作成日時：2018年1月29日 13時
