Ca《11》 ページ12
※
「なぁ、キヨ。俺ら、今日の9時半には動画撮るってラインで伝えたよな？」
「おう」
「なら、なんで上半身裸で玄関を開けに来るわけ？」
ベッドルームから、こっそりキヨ達の様子を探る私。
いや、だって俺が開けて来るからお前は風呂入ってろってキヨが言うんだもん。
キヨは上半身何も着ずに、こーすけ、フジ、ヒラ達を迎え入れる。
これじゃあ、さっきまで寝てたことがバレバレ。
なお言ってしまえば、昨日の夜に起こった出来事もバレバレ。
まぁ、言ったってキヨは隠す気などないんだろうけど。
「あー、やっぱり昨日はお熱かったみたいだね。Aちゃんも大変だねー」
「え、なんでラーヒー知ってんの？」
「Aちゃんから、キヨがサカってるってラインが来た」
……ヒラが余計なことを言っているのは嫌でも耳に入る。
ヒラはお喋りだってのを、すっかり忘れてた。
こんなことなら、フジかこーすけに言えばよかったかな、なんて。
キヨの追撃が来る前に、私は着替え一束を持ってバスルームに駆け込む。
ご丁寧に、暖房までつけてくれちゃって。
着ているものなんて、何もないからそのまま浴場へ足を踏み入れた。
『、シャンプー新しくなってる』
ふと、目に付いた新しいシャンプーを手に取る。
このシャンプー、前に私が良い匂いって言ってたやつだ。
キヨのことだから、私がそう言った後にダッシュで買いに行ったんだろうな。
シャワーで身体をさっと清め、シャンプーをワンプッシュ手に取る。
ふんわりと香る、柑橘系の匂い。
お風呂上がったら、みかんヨーグルトでも買ってもらおう。
ついでに、リップも買ってもらわないと。
頭を洗いながら、目の前の鏡で少し血の滲んだ唇を見つめる。
痛々しく、赤黒く濁ったその場所は、唇の中でもひときわ目立つ。
はやく、治っちゃえばいいのに。
じゃないと、“ 一口ちょうだい ” 、ができないじゃない。
小さく舌で、その傷を舐めてみる。
少しだけ鉄の味が口の中に残った。
※
「ねぇ、キヨ。昨日は、すぐに離してあげた？」
「なんとことだっけか、」
「とぼけちゃって」
「ラーヒーこそ、人の良さそうな顔して、まだ狙ってんだろ？」
「さぁね」
※
面倒臭い展開になってきちゃいました…
ちゃんと完結はさせます！
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シヨ子(プロフ) - きなこもちさん» コメントありがとうございます！ ほほほんとですか？！お粗末な伏線だったため意味わからないところもあったと思います…（ ; ; ） 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (
レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
シヨ子(プロフ) - hhi_nana07さん» ありがとうございます！ ちょっとラーヒーさんには辛い思いさせすぎたので自作は幸福にしてあげたい…！と勝手に思ってます← 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！伏線の張り方がなかなか好きです; ; 次回作や続編期待してます！！本当に面白かったです！！！ (2018年2月7日 17時) (レス) id: fa96768ac6 (このIDを非表示/違反報告)
hhi_nana07(プロフ) - ラーヒーさんのきすの連続で発狂しまして、キヨ落ちだと分かっていながらも「わーー！！ヒラと付き合わせてくれ！！！」と叫んだヒラファンはここです。最高すぎる作品です好きです (2018年2月7日 1時) (レス) id: 9eef147025 (このIDを非表示/違反報告)
ポチオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この小説に巡りあえて幸せです！次回作や、続編なども、楽しみにしています！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: 8222097381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヨ子 | 作成日時：2018年1月29日 13時
