Ca《1》 ページ2
※
『カルシウムってさ、身長伸びるのにあんま必要ないらしいよ』
「どこ情報、それ」
『2ちゃんねる』
「嘘くさ」
かちゃかちゃかちゃかちゃ、と部屋の中でキーボードを叩く音が響く。
最近人気だと噂の、某FPSゲームをプレイしながら、私はキーボード傍にある綾鷹を一気に飲み干した。
パソコンの画面上では、キャラクターが自分の思っている通りに動いている。
私が操作してるんだから当たり前っちゃ当たり前か。
『じゃあさ、キヨはなんでそんなにでかいの？』
「遺伝だろ」
『血筋が憎いね』
残り、1人がゲームオーバーすれば私の勝ち。
ゲームはわかりやすくていい。
最後の1人になれば私の勝ちってすぐに分かるから。
先程よりも少し気合いを入れながらゲームを進める。
隣のデスクで動画の編集作業をしている彼もまた、集中しているようだ。
お互いのタイピング音が部屋の中でこだまする。
『やった、ドン勝』
「んじゃあ祝いのヨーグルト」
おもむろに、ほらよとキヨがパソコン画面から目を離さずに鞄の中からヨーグルトを差し出す。
なんともまぁ、器用なことだ。
1人でそう思いながらヨーグルトの蓋をあける。
ふんわりと、酸味のきいた匂いが私を取り囲む。
待っててね、ヨーグルトチャン。今直ぐにでも私の血肉にしてあげるから。
スプーンでひと口掬えば、口の中に入れる。
甘い甘い、イチゴ味
「一口、」
『、ん』
キヨの一口は、キスで味わうものらしい。
同居したての頃、一口について熱弁していたのを覚えている。
ちゅ、と唇が重なると、するすると口内にキヨの舌が入り込む。
キヨは私の食べたヨーグルトを味わうように、私の口内を味わう。
「…っ、は……これ、新発売だったんだけど」
ぺろ、と自身の舌を舐めるとキヨが私にそう言い放つ。
私の口内は、ヨーグルトの味など消え去りキヨの味はと変わり果てていた。
『どーりで。キヨが食べたがるわけ』
「嫌いになった？」
「このヨーグルトは、もう買って来なくていいよ」
私はまたパソコンに向き合うと、そう呟く
※
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シヨ子(プロフ) - きなこもちさん» コメントありがとうございます！ ほほほんとですか？！お粗末な伏線だったため意味わからないところもあったと思います…（ ; ; ） 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (
レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
シヨ子(プロフ) - hhi_nana07さん» ありがとうございます！ ちょっとラーヒーさんには辛い思いさせすぎたので自作は幸福にしてあげたい…！と勝手に思ってます← 応援ありがとうございました！ (2018年2月7日 21時) (レス) id: 01ab4c7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！伏線の張り方がなかなか好きです; ; 次回作や続編期待してます！！本当に面白かったです！！！ (2018年2月7日 17時) (レス) id: fa96768ac6 (このIDを非表示/違反報告)
hhi_nana07(プロフ) - ラーヒーさんのきすの連続で発狂しまして、キヨ落ちだと分かっていながらも「わーー！！ヒラと付き合わせてくれ！！！」と叫んだヒラファンはここです。最高すぎる作品です好きです (2018年2月7日 1時) (レス) id: 9eef147025 (このIDを非表示/違反報告)
ポチオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この小説に巡りあえて幸せです！次回作や、続編なども、楽しみにしています！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: 8222097381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヨ子 | 作成日時：2018年1月29日 13時
