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「まずは話してみないと始まんないよ!」

という秋羅の虚言を思い出してバカやろうと心の中で叫ぶ。


帰りのHRが終わると直ぐに教室を出る草川拓弥を必死に追いかけてやっと昇降口で声をかけた。









「ねぇ」









草川拓弥は吃驚したように振り向くと見えてんのかと思うほど長いの間から目を覗かせる。









「もう帰んの?」









「…あぁ」









声とか初めて聞いたんだけど。なんか、面白い。









「一緒帰ろうよ」









次の瞬間、草川拓弥は私を完全スルーして靴箱に向かった。


は?なんなの?ありえないんだけど。









「なんで無視すんのよ」




「ちょっと!」





「ねぇ!」









.









.









「…んでお前なんかと帰んなきゃ行けねぇんだよ」

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作者名:りの | 作成日時:2018年12月23日 21時

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