東京都立呪術中学校の御伽噺【本編】

【学長になる前/天瀬瑠璃/主催】 ページ4

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「なんで上層部に……」


そんな言葉を吐き、上層部がいる部屋に行く
珍しく上層部に呼ばれた私にとってはそれはただの地獄でしかなかった



「…………失礼します。ご用件とは何でしょうか？」


敬語なんかめんどくさい。
だが上層部の前では使わなくてはならない。
ほんとにウザい。


「ああ、天瀬瑠璃、今年、東京都立呪術中学校ができることは知っているな」


呼ぶ捨てすんなっつーの


「あぁ、まあ知っていますが」


「その東京都立呪術中学校の学長のことなんだがお前に任せようと思う」


はぁ？と言いたいところだが心の中にしまっておく。


「……それはどうしてでしょうか？」


私じゃなくても月乃とかの方がしっかりはしてる。
それに栞沙さんたちの方が向いてはいる。


「それは天瀬瑠璃、お前に任せたいことがあるからだ」


あぁ……等々私に回ってきたか……
どうせ誰かを殺せとかでしょ。そういうのは私に向いてないんだよ


「任せたいこと……とは何でしょうか？」


内心嫌だなあと思いながらも上層部に逆らうと面倒なので内容を聞くことにした


「それが、嘘涙月乃にスパイを任せてるんだ。
　だが嘘涙月乃は＿＿＿＿＿＿というのが出てきた。
　だからお前には嘘涙月乃を殺す任務を任せる」


私はその言葉を聞いた時頭の中が真っ白になった。
内容が頭に入ってこなくて、それよりも何が何だか分からなくなった。


「ど、どういう事ですか？」


私は同様しながら聞いた。
どうして月乃を殺さなくてはならないのか
そんなことだけが頭を回った


「そのままの意味だ。いつでもいい。だができる限り早く嘘涙月乃を殺すように。以上だ」


やっぱり上層部は嫌いだ。改めてそう思った瞬間だった


「………………分かりました。ではこれで失礼します」


月乃が＿＿＿＿
本当なのか分からないまま私はどうするかを悩んだ。


月乃に聞くべきなのかそれともそのままにするか


私はそんなことを考えその場を後にした



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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