自己愛の塊【ut】【d！】 (ページ9)

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「螟ｧ蜈育函縲√ｄ縺｣縺ｻ繝ｼ」
「………………………………え？」
Aちゃんの声が聞こえない。というか、わからない、理解ができない。
何かを言っていることは理解できるのにその内容が少しもわからない。ノイズが走っているような、そんな感じに聞こえる。
「螟ｧ蜈育函縲∝､ｧ蜈育函縲∝､ｧ蜈育函縲∝､ｧ蜈育函?」
今発されているのは暴言か、罵倒か、それとも愛の言葉か。それとももっと別の何かか。Aちゃんの言葉は一言たりとも聞き逃したくないというのに、僕の耳に言葉は入ってこない。何か無意味な言葉の羅列にしか聞こえない。
「あ、あぁ、あ、」
嗚咽に近い声が出る。その声が表しているのは、悲しみか怒りかそれとも何か。
「A、ちゃん」
「螟ｧ蜈育函」
「Aちゃん、だよね、あっとる、よね？」
「螟ｧ蜈育函」
頭が痛い。目の前のAちゃんもどんどん崩れていく。彼女のすべてにノイズがかかっていく。処理落ちしたPCのように。バグまみれのゲームのように。
目が、ちかちかとする。点滅もする。これは、これは、これは、これは、これは、これはーーーーーーーー

僕に対する罰だ。当然の報いなのである。