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次の作業部屋 ページ5

「そろそろ時間だね、長居しすぎたかな?
他の作業部屋も回ってから、休憩室に戻ろうか。」

夏目と強欲に別れを告げ、次の作業部屋へと歩いて行く。


看守長ががちゃりと鍵を開けると、そこには猫がいた。

「おや、アズール。ここにずっと居たのかい?」

にゃあん、とアズールは鳴く。猫に話かけたところで、返答など来るわけはないのだが…どうやらこの猫は人語を理解しているようだ。

瞬きをしたその瞬間、猫耳の生えた小さな子供がそこにいた。

「ずっとじゃないよ、この状態で適当なところに遊びに行っていたんだ。
強欲とも軽く話をしたよ。」

理解しているどころではなく、人語を話せる化け猫だった。もしや、と思いAが看守長を見ると、

「あぁ、ごめんね。説明をしていなかった。
こちらはアズールちゃん。名は虚無の、化け猫だよ。」

やはり囚人のようだった。こんな子供でも、ここに入るほどの子なのかと考えていたら、

「よろしく。…。」

軽い挨拶のあと、突然黙り込んでしまった。どうしたのか、と問うても反応がない。

「能力の反動でね、色々と感情がごちゃ混ぜになってしまうらしいんだ。
欲しい物にはかなり執着心を抱くから、…早めに立ち去ろうか。」

「…あ、もう行くの?
んー…面白そうな子だと思ったんだけど。
まあいいや、楽しそうなことがあったら呼んでね。」

「早めに部屋へ戻っておくれ、一応処理をしなきゃいけなくなるから。」

虚無はすたたっ、と壁を登り、そのまま何処かへ消えていった。

毛並みを触らせて貰えば良かったな、もうちょっと会話したかったな、等と色々考えていたAに、

「一応アズールちゃ……虚無も囚人なんだ、強欲みたいに皆が皆人間の姿で、人間のように生きているわけじゃない。
彼は自分の欲しい物、欲求には忠実すぎるほどだ。それで多くの人が被害に遭い、亡くなっている。
……忠告、忘れてないでしょう?」

看守長が釘を刺すように言った。Aは、何処かで犯罪など遠いもので、自分には関係ないものだろうと無意識に思ってしまっていたのだ。

「強欲だってまともな人間じゃない。あれは不死を求めて、ただ己が不死になるためだけに多くの人を殺した。事実捕まったのは君が生まれる1000年以上前なんだよ。」

やはり、ここには恐ろしい囚人しか居ないのだと感じさせられた。

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八咫烏(プロフ) - 皆様ありがとうございます!口調等可笑しければ指摘お願いします。 (2月9日 15時) (レス) id: 6e8c8416e5 (このIDを非表示/違反報告)
白鯨(プロフ) - こちらのコメント欄に、とあるのでこちらに。提出した二人は好きにお使いください。 (2月8日 22時) (レス) id: 7a595430fd (このIDを非表示/違反報告)
ひゃしぃ - 失礼します。もしもよろしければ、ぜひうちの子をお使いください! (2月1日 5時) (レス) id: f94d334bf6 (このIDを非表示/違反報告)
TELUM(プロフ) - 失礼します!拝見させていただきました〜!もしよろしければ、うちの子使ってください! (1月29日 15時) (レス) id: 6049eea8aa (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏(プロフ) - モモさん» ありがとうございます!口調等可笑しい点ありましたら指摘お願いします! (1月27日 17時) (レス) id: 6e8c8416e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:八咫烏 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年12月2日 18時

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