いやよいやよも【赤】 (ページ5)

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もっとやばいぞページ5

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「…あ、起きたんか。なんやめっちゃ酔ってたみたいやったけど大丈夫なん？」

『？！？！』

廊下からぬっと出てきた渋谷先輩は
いつの間にかグラスを取り出していて
驚いている私に水を差し出してくれた

「グラス、勝手に探して悪いな」

『いえ…こちらこそお水ありがとうございます…』

「めいが『寂しいなら私の家に来いやー！！！』って言うたんやで、そないなこと言う1年初めてみたわ笑」

クツクツ笑う渋谷先輩はなんだかさっきより怖くなくて

『私そんなこと言いましたか…』

「言うた言うた笑」

そんなこと言った私の方が怖くなってきた

「とりあえず、俺は家近いし明日もゼミやし、帰るな」

『あ、なんだかすみません…』

「ええねん、あないに『渋谷先輩こわい～！嫌だ～！』って言われちゃ、よう近づけんしな笑」

ふざけたように私の真似しながら

なんだかとんでもないことを言っているような…

『…え』

「笑」

『え？！私そんなこと言いました？！』

「言ってたで～笑ほな、さいなら」

バタン

『えっ！ちょ…！』

エセみたいな言い方の関西弁で帰っていった渋谷先輩の背中をボーゼンとみながら

自分の顔がさーっと青ざめていくのがわかる

『私…とんでもないこと言ってしまった…！』

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