私が恋におちました【青】 (ページ14)

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電話ページ14

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『ふぅ…』

さっき気づいたのは私の電話番号を教えただけだってこと

『まあ、逆だったら私から連絡しないといけなかったし、これはこれで緊張せずに済んだかも』

紙パックのカフェオレを飲みながら外のベンチで休憩

これからまた絵を描くけど、もしかしたら章ちゃんこないかな？なんて淡い期待

『な、わけないか…』

カフェオレをズズズッ…と飲み終えて燃えるゴミにポイっとする

一発でゴミ箱に入った嬉しさに
ナイスシュート！と1人でガッツポーズ

したその時だった

～♪

『わあぁ！！』

エプロンのポケットに入ってた携帯電話が震えた

これはきっと章ちゃんからメールだ！
今は電話番号でメールできるもんね～

なんて考えてたら

『で、電話だ…』

知らない電話番号
でもこのタイミング
絶対章ちゃんだ…

声変じゃないかな
大丈夫かな

震える手で通話ボタンを押す

『もしもし…』

「あ、Aちゃん？俺やけど、あ安田章大です」

電話越しに聞こえる章ちゃんの声が
なんだかとても嬉しくて

『へへへっ』

「何笑っとるん笑」

『んーん笑』

声に出して笑っちゃった

それからの内容は緊張してあまり覚えてない

講評シーズンで章ちゃんも忙しいみたいな話して
今度ご飯食べに行こうって約束もして

急な展開についていけない

でも今年の夏は

なんだか特別になりそうだ

陽が落ちかけて紫になった空を見上げながらそう思った

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