私が恋におちました【青】 (ページ13)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,480 hit

Sside.名前で呼んでやページ13

.

名前で呼ばれんのってなんかええなあ
幼馴染みたいやわ

俺みんなにヤスとかしか言われへんし
名前の方が距離縮まった気がして嬉しいねんけど

『しょーちゃん…』

「ん、それでええ！むしろそれがええ！」

ん？これやと

「…なんか無理矢理呼ばせてるみたいやな」

『そんなことないですよ！章ちゃん、で』

「はい笑じゃあ敬語もなしな？俺ら多分同じ学年やんな」

あん時出席カード覗かしてもろてん

『あ、そうか…
じゃ、じゃあ章ちゃんは何学科なの？』

「俺は工業デザイン学科で専攻はテキスタイルやで」

『おしゃれだもんね』

Aちゃんに言われて
そら素直に照れてまうよな

「Aちゃんは？」

『私は日本画学科だよ』

どことなくファイン系な感じはしてたんやけど
まさか人数の少ない日本画やってんか

ふふふって笑いながら孔雀をまたみる横顔が
写真で切り取ったような雰囲気持っとって絵になるなあなんて、

言えへんけど

『あ、そうだハンカチ洗って返すね』

「ああそだ！ハンカチ！わざわざ洗わなくてええよ！」

さっきちょっと貸したくらいやし！
下に敷いたって言っても土の上ちゃうしな！
お尻置いただけやん…

あ、

「や、これ俺変態みたいやな…どうしよ」

まあ、ちょっと洗わんでいてほしい気持ちはあんねんけどな

『笑洗って返すよ、ありがとう』

...チャ、チャンスや！！
携帯取り出して
なるべく普通にふつ～に

「なら連絡先聞いてもええ？」

『あ、そうだね』

よっしゃ～～！！！！！！

しかし緊張するとあかんね
電話番号？ライン？QRコード？

あかん！！普通はどうやったっけ？

ふたりしてあたふたしてたら

「ああ～鳴ってもうた！！」

あかん！これはあかん！せっかくのチャンスが！

「電話番号！電話番号教えるわ！！」

『あ！じゃあ私の電話番号言うね！！』

「え！あ！助かる！！」

なんとかしてAちゃんの電話番号ゲットや！！！！！
やったな俺！！！！！

講評直前やし工房戻らなあかんから
もっと話したいねんけどそこでお別れした

んで、制作終わった後気づいたこと

電話番号どないしよ

.