Sside.もしかして ページ12
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「あっつ〜」
せやった、5号館の喫煙所は夏場の日差し半端なかったんや
さっきのしぶやんとめいちゃん思い出して
ええな〜なんて
あそこも最近結構いい感じやってん
しぶやんが女の子にちょっかい出すんも珍しいもんな〜
あんなにいい感じやったら
毎日楽しそやな〜
あ〜暑いな〜〜
暑いな！！！！
「しくったかな〜」
やっぱ学食の下の日陰のとこのが良かったんかもな〜って後悔したんは一瞬やった
5号館の通路の向こう側から小さな人影
暗くてよお見えへんかったのが
どんどん近づいてきて
あの子やって
『あ…』
やっぱすぐ会えると思ってたんよ
「…さっきぶりやね」
『ふふっ』
はにかむその顔を
前から知ってるような気までする
とりあえず喫煙所で話すんもなんやから
孔雀を見にきたっていうAちゃんに合わせて着いてった
「さっきはちゃんと挨拶もせん内に…」
悪かったなあなんて
『あっ…ごめんなさい』
あ！ちゃうねん！
「いやいや！謝ることちゃうねん、どちらかというとこっちの方がごめんやんな！」
『ん？』
「あ、謝ってもうた」
あべこべなこと言うてもうた
なんや恥ずいな
でも笑われてるのに悪い気せえへんな
この感じええな
そう思ってたら
『章大さんは…』
さん付けってなんか
「ちょっとこそばゆいなあ」
『え、あっ』
「章大でも章ちゃんでもええよ」
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作者名：ひじき | 作成日時：2017年1月14日 23時
