Narr 自覚のない【ズィーベン】 (ページ6)

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Unconscious ページ6

圭人はにっこりと笑う
　

kt「先に言っておくけど、残念ながら俺も今回の事件の犯人はまだ分かってないよ」

ar「はぁ？」

kt「分かってても教えないけどね。

俺も情報がうまく入らなくて…」

本当なのか嘘なのか

心を読んでもうまく読み取れない

kt「でもね、薮くんが現場に出てきていなことは知ってるよ」

ar「…警察内部にも？」

kt「ううん、たまたまだよ」
『なんちゃって』

ようやく読めたけど…別にっていう感じ

警察内部にも圭人の手が回っているんだろうな

kt「薮くん、【ズィーベン】事件の発端になった【白蛇】について調べてるんでしょ？」

ar「お、おい!!」

大ちゃんは焦って止める

僕には涼介と裕翔は【ズィーベン】に殺されたってことになってるからあまり話をしないで欲しそうにしている

cn『大丈夫だよ』

僕はメモに書いてそう見せる

ar「…怪我が完治してないから」

kt「1年経ったのにね」

ar「あんな…」

kt「ねぇ、薮くんに伝えといて」

圭人が真面目な顔になる

kt「【白蛇】についてもう調べないほうがいいって」

ar「なんで？」

kt「残酷な結末を迎えることになる、それだけ。

じゃあね」

圭人はそう言って手を振って出て行った

ar「たく…相変わらずだな。

じゃ、俺も帰るか、また明日誰か来るから」

大ちゃんも出ていく

僕はゆっくりと手を振ったけど、気になることがあった

圭人の心…

『死にたくないなら…ね？』

何…圭人は【白蛇】について全てを知ってるの？