Unconscious ページ43
俺は椅子に座って思い出す
確か…初めての殺人はまだ俺が下っ端だった時かな
その時のボスが口だけの何も考えない感じの奴でこの組織も1年持たないだろうって言われてたんだ
しかも、下っ端がやらされるのはボスのやり残しの仕事
イライラが溜まったまま町に出てた時、家に入っていく女性を見た
その時、溜まっていた鬱憤が爆発した
俺はすぐに辺りを見渡して誰もいないことを確認した後、閉まりかけていた玄関の扉に手をかけた
『キャッ!!』
女性が悲鳴をあげる前に口を手で押さえる
ポケットにはボスのミスでさっきまで仕事に使っていたナイフが…
玄関の扉は閉まっている
だったら…チャンスは今しかない
俺はそのナイフを取り出して女性の腹に突き立てた
『ゔ…』
苦痛に歪む顔
俺を興奮させるにはぴったりだった
早くなる心拍数
俺は何回も突き刺した
気がつくと女性は当たり前だけど死んでいた
…どうしよう
とにかく女性をここから移動させよう
リビングに入るとここに置いてくださいと言わんばかりのソファがあった
ここでいいじゃん
俺は女性を丁寧にそこに寝かせる
そろそろお暇しないと…
チラリと棚を見ると男性と写っている写真、そしてその前にはとても綺麗な指輪が…
なんだ、将来を決めた人がいるんだ
kt「こんなの、いらないよね？」
俺はその指輪を盗んで家から出た
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2021年10月9日 10時
