Narr 自覚のない【ズィーベン】 (ページ5)

今日:8 hit、昨日:12 hit、合計:20,537 hit

Unconscious ページ5

ar「…わかった、ありがとう」

大ちゃんがこっそり電話している

cn『さっきの大きな音の原因？』

ar「あ、あぁ…少し」

cn『最近、ニュースでやってる事件関連？』

ar「…なんで分かっちゃうのかな？

心配かけないようにしてるのに」

大ちゃんはそう言って僕の頭をわしゃわしゃする

…心の中でバリバリ言ってるのに

ar「あのな…今、町中では無差別殺人事件が起きてる。

【ズィーベン】とは少し違う感じだ。

知念が外に出ることは…あるかもしれないから気をつけろよ」

cn『僕、そんなに子どもじゃないよ』

ar「そうかもしれないけどよ…」
『記憶だって、ないんだし』

記憶ないのは警察官の期間だけ

自分の名前だって覚えてたし

僕はほっぺを膨らませる

ar「ごめんって」

大ちゃんがそう言った時、インターホンが鳴らされた

…ここに訪れるなんて警察以外にもう1人しかいない

kt「知念？」

圭人だ

kt「あれ、大ちゃんじゃん。

ここにいていいの？」

ar「…相変わらず情報が早いことで」

kt「生憎、うちの組の中にも信者がいてね。

ソイツから仕入れたんだよ」