Narr 自覚のない【ズィーベン】 (ページ34)

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Unconscious ページ34

tk「強行…突破!!」
　

俺は玄関の扉を蹴り飛ばす

ar「知念!!

いるなら出てきて!!」

in「俺たちは武器も持ってない!!」

恐る恐る中に入るけど反応がない

俺はリビングに向かう

tk「…ん？」

その足元に白い粉と銃弾、あと小さな鎖が落ちていた

tk「伊野尾くん、これ」

in「ちょっと待って…この粉の成分は…人骨だ」

ar「人骨⁉︎」

in「DNA鑑定しないと誰のかはわからないけど…人骨なのは確定だね。

銃弾は…9mm口径みたい」

tk「誰のかわかる？」

in「いや、特定は難しそうだね。

ついでにこの鎖も何か調べよっか」

そうか…

俺たちはリビングに入るも、知念はいなかった

ar「逃走した後かな…」

in「そうなってくるとどこに行ったのかなんて目星つかないよ」

2人がそう話している中、俺は固定電話に目がいく

…ゆっくりと手を伸ばして触れると履歴が現れた

tk「え…ついさっき電話してるの？」

in「それはおかしくない？

だって知念は…喋れないんだよ」

ar「これ、録音機能ついてる」

tk「持ち帰って調べてみよう」

固定電話内の録音機能を持って帰ることにする

in「…いや、玄関から出ない方がいいかもしれない」

ar「え、なんで？」

in「…誰かいる。

もしかしたら知念か…【白蛇】か…」

俺は咄嗟に拳銃を抜いて扉の取手に手をかけた

武器を持っていないっていうのは嘘

万が一のために俺だけ持って来ていた

ar「高木!!」

思い切り開けて銃口を向ける

その先にいたのは…