Narr 自覚のない【ズィーベン】 (ページ27)

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Unconscious ページ27

hk「知念!!」

俺は静止する看護師を押し退けて病室に入った

hk「…いな、い？

どこに…」

心臓がバクバクする

まさか…とはっていう考えが脳内によぎる

hk「知念は…知念はどこに⁉︎」

俺は看護師に掴みかかる

看護師は困惑する

hk「…嘘だろ」

呆然としていると、看護師たちがバラバラと避け始めた

何かと思って顔を上げると

cn『…何してるんですか？』

スマホのメモ機能を俺に見せている知念がいた

hk「知念…今までどこに⁉︎」

cn『え？

診察だよ？』

診察…

だとしたら看護師たちの反応がおかしくないか？

チラリと看護師を見ると1人が逃げ出した

hk「待て!!」

本能的にわかった

アイツを逃しちゃいけないって

俺は走って追いかける

hk「うっ…くぅ…」

頭の痛みなど気にしている暇などない

ロビーに出るとたくさんの人がいた

看護師はナイフを出して人質をとる

俺の足は止まった

hk「落ち着け、落ち着いてナイフを下ろせ」

『うるさい!!

【ズィーベン】様のために…あの時、祈祷が出来なかったのはお前たち警察のせいだ!!』

あの時…

hk「お前、まさかあの時の…」

『【ズィーベン】様のために!!』

ソイツがポケットから出したのは瓶に入った液体

なんだ…あの液体は？