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「あ、今月の7日あのカメラのCMまた撮るらしいからあけといてね」
『........』
「A?」
『....ん?』
「カメラのCM!また取るから
今月の7日!」
『はい』
「大丈夫?熱でもあるんじゃない?」
椋木さんが私のオデコに手を当てる
「....無いわね」
『大丈夫だよ笑』
ガチャ
「Aさんお時間でーす」
『はーい。じゃあ行ってきます』
「シャキッとしなさいよー」
.
「ハイカットー!チェックしまーす」
『....はぁ、』
「どうしたの笑」
『へ?笑』
この人は私に好意を持ってる人役
あれです。あの若手イケメン俳優さんです
いや、でも先輩
「ってか可愛くなったねメイク変えた?」
『ふぇ!? 変えてないけど....はは....』
可愛いって言われたらなんて言えばいいの....
えっわからない
「笑笑 ねえ今夜あいてる?」
えっ........どうしよ
でも今日疲れたしなあ
『今日まだ仕事があるんで笑』
「なーんだ」
『え?』
「いや、誘えば何でもオッケーするって知り合いのジャーナリストに聞いたんだけど」
『........はっ?』
「はー、だってほかの女の子めっちゃ可愛いのに恋愛禁止じゃん」
『........』
「ブスのくせに断ってんじゃねーよ」
そう言ってそいつは席を立った
手の震えが止まらない....
いいもん私....健くんに告られたし....
ってかジャーナリストが私をそんな人だって広めてるの?
ここにいる皆そう思ってるの?
しかも可愛いとあとブスはないでしょ....ねぇ
傷ついて動揺してまた余計ボーっとしちゃって....
早く帰って泣きたい
スタッフ「Aさんっ次のシーンの準備ができましたのでどうぞ」
動揺しながらも頑張ってスタッフの話を聞く
....私っていつもこうだ。
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作者名:キムラ | 作成日時:2014年7月29日 22時