Two's company (ページ26)

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食べ終わって、手を合わせ、

廉「ごちそうさまでした、」

そう言う

その隣で紫耀くんもごちそうさまでした！！って言いながら

手を合わせ、頭を下げる

まだ、昼休み時間が終わるまでには時間があるようで

紫耀くんとお話をすることになった

紫「ねぇねぇ、ここの屋上って入れないの？」

後ろの方にある、階段の上の
屋上に続く扉を指さしそう聞く紫耀くん

廉「あぁ、なんか、立ち入り禁止らしいです、」

紫「ふ～ん、そうなんだぁ。

　屋上から見える景色を廉と一緒に見たかったなぁ(笑)」

なんて言いながら笑う紫耀くん

なんでや…？

なんで、俺なんかと…。

それも紫耀くんの優しさなんやろうか、

俺がいっつも孤独で居るのを見て、そう言ってくれてるんやろうか、

それとも、

今仲良くしておいて、

後から裏切った時に、俺が深く傷つきやすいようにするためやろうか、

分からん、

なんか、今日、

気分の上がり下がり激しいな

さっきまでちょっと明るかったのに、

すぐ暗くなる、

はぁ…。もう嫌やわ…。

そう思いながら顔を俯かせていると

紫「廉。」

そう呼ばれた

紫耀くんの方を向いてみると、

紫耀くんの瞳はまっすぐに俺をとらえている

なんか、この目、怖い…

俺の全部を見られてる感覚がする

怖くなって、また顔を俯かせようとすると

紫耀くんが俺の頬を挟むように両手を添えた

紫「廉？苦しいの？悲しいの？」

そう聞かれた

その言葉に胸がギュッっと締め付けられて、痛く感じた

紫「無理に言わなくていい。

　だけど、さっき見せた廉の顔はもう限界そうだった。

　俺と廉が出会ってまだ少ししかたってないけど、話せたら話して？

　でも、廉。お願い。苦しいのかだけは聞かせて？」

そう言われ、

目に薄い膜がはられることが感じられた

紫耀くんの優しさに触れて、泣きだしそうだった

今まで、誰にも言ったことのない

苦しい。辛い。

その言葉

俺が加害者だ。

自分で自分に言い聞かせた、自分を苦しめる言葉

その言葉に締め付けられ、誰にも辛い。なんて言えずにいた

やけど、俺は、

紫耀くんになら言っても良い、そう思ってしまって、

廉「辛いです、苦しいですっ…。」

気付けばそう口に出し

涙が一筋頬を伝った