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あっという間に授業の時間
好きな雨のおかげかいつも以上に集中することが出来ている
授業が終わり2時間目
体育や
今日は雨やし、体育館やろうな
俺は普段体育は休むことにしている
普段から自分のこと自虐しまくって、
だから、体もそんな動かせる状態じゃなくて…
だから、週に1回夜に俺は散歩をしている
歩いて、少しでも筋肉が落ちないように
体育も月に1度はやるようにしている
先生は俺の事情とか知っとるから
先生はいっつも
先「永瀬の体調が回復したら一緒に体育やろうな」
そう言ってくれる
嬉しくて涙が溢れそうになる
みんなが着替え終わるのを先生と一緒に待つ
みんな来、授業が始まる
普段見学しとるからクラスメイトの運動神経は把握済み
みんな運動神経がよくて尊敬する
やけど、紫耀くんの運動神経を知らん
どうなんやろうか、
俺から見るに、
制服越しでも分かる筋肉
すっごく運動神経良いんやろうななんて思いながら
皆の体育してる姿を眺める
今日は、跳び箱するんやな…
みんなが徐々にやっていく
すると、紫耀くんの番がやってきた
気になって紫耀くんから目を離さず眺める
しばらくして、歓声と拍手が巻き起こった
先生が誰か出来る人に大技をお願いしていて
誰もやらんから、誰も出来ないんやろうな、そら、プロ技は無理やろ
なんて思いながら見ていると
紫耀くんがその大技をキメた
一瞬何が起こったんか分からんかった
凄すぎて、
俺は紫耀くんから目が離せんくなった
すごい、
めっちゃ、運動神経ええ…
先生も感激していた
クラスメイトも紫耀くんに駆け寄り褒める
照れくさそうにする紫耀くんに胸がキュンと小さくなった
またや、
最近、感じたことのない気持ちを
わずかやけど感じる
なんや、この気持ち
紫耀くんを眺めていると
俺の視線に気付いたのか
俺に向かって
はにかみながら小さくピースした
その姿にまた胸が小さくキュンと鳴る
お父さん、お母さん
俺、久々に信じたいと思える人ができました
ええ友達になれるとええな…
なんて思いながら俺は紫耀くんに小さくピースした
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