Two's company (ページ18)

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電車を降り、学校までの距離を平野さんと一緒に歩いた

紫「あ、そういえば廉。」

俺より少し前を歩く平野さんが口を開く

廉「…？どう、しましたか…？」

紫「俺のこと、紫耀って呼んでくれよな？

俺、廉の許可もなしに勝手に呼び捨てにしちゃってごめんな(笑)

だから、お互い呼び捨てにし合おうぜ(笑)」

少し振り向いて、はにかみながらそう言う平野さん

…よび、すて、？

俺なんかが、１軍様を、呼び捨て…？

いや、無理。絶対無理

廉って呼び捨ては別にええけど、
俺の立場から、し、しょ、しょお！って呼び捨て…

出来るわけないやん…！

廉「え、えっと、平野さん、じゃだめですか…？」

前を向き、足を進めている平野さんの大きな背中にそう言う

紫「ん～、平野さんは距離感あるしなぁ。

確かに、いきなり紫耀は難しいか(笑) ん～、じゃあ、」

歩きながら悩んでいる様子を見せる平野さん

すると、急に思いついたかの様子を見せて、

紫「紫耀くんはどぉ！？」

いきなり立ち止まって

勢いよく後ろを振り向き

俺と目を合せ、そう言ってきた

紫耀くん、かぁ、

それなら、言えそう…

廉「じゃっ、じゃあ、紫耀くん！で、」

俺がそう言うと紫耀くん…は、

満足そうな顔を見せまた歩き始めた

その顔を見てなぜか俺は嬉しい気持ちになり、

なんで、嬉しくなったのかと、疑問を抱きつつ、

平野さんの大きな背中についていくかのように

俺もまた足を進めた