Two's company (ページ14)

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廉side

瞼の腫れがいくらか収まり、

ソファから立ち上がり、机に勉強道具を広げる

カーテンで閉ざされた自分の家は薄暗く、

まさに俺の好む校舎裏と同じ雰囲気

やけど、さすがに目が悪くなるから、カーテンを開ける

カーテンを開けると同時に部屋の中に射した眩しい光

思わず、目を閉じる

久々に、カーテン開けた…

久々に、こんなに空を眺めた、

透き通った青色の空

眩しい陽の光

やっぱり、あの綺麗な空を見ると、胸が苦しい

空の眩しい光を見ると

平野さんを思い出す

あの眩しくて暖かい存在

まさに、彼は、陽の光のような存在

俺はそんな人になれるやろうか、

あかん、すぐマイナス思考にいく、

今は勉強に集中せな、

椅子に座り、勉強に取り組む

気付けばお昼時

平野さん、どうしてるんかな…？

あ、何気にしとんねん！

ええや、昼飯でも作ろ、

俺の両親2人とも他界

お父さんが俺が中１の時、事故死

それに次いで、元々体が弱かったお母さんはお父さんを無くしたショックで中２に病死

中学生が一番辛かった、

親を亡くし、親友に裏切られ、他人に責められ、

ホンマ最悪な中学生時代

俺がチャットをやめられなかったのは、

親を亡くし、孤独と化した俺はネットの友達に孤独感を埋めてもらいたかったんやな、

なんて思ったり、

一人でご飯、一人で生活、

そんなのにはもうとっくになれた

ほんまは、平野さんが誘ってくれて嬉しかった、

孤独感が少し埋められるような気がしたから、

素直じゃないな、俺。

もっと素直になれたら、楽になるんかな…？

なんて思いながら食べるご飯は少し、悲しさを感じたような気がした