Two's company (ページ1)

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憂鬱な学校生活。

自分の心とは正反対な澄んだ青空を見ないように下を向く

そんな日常。

俺の名前は永瀬廉

『廉』って感じの意味に

清く正しい・誠実っていう意味があるらしいけど

そんなことは絶対ない

自分が人としての優しさを無くしてしまってからは、

自分が嫌いで仕方がない

家を出、電車に乗る

周りに睨まれてる気がして、吐き気がする

自分が降りる駅に着き、人混みの中を通り、降りる

途端

どんっ

誰かが、俺の背中にぶつかった

電車から降り、電車の扉が閉まる寸前に起こった出来事

俺は誰がぶつかってきたのか気になり後ろを振り返る

そこには、綺麗で、いわゆるイケメンな顔をしている人が、尻もちをついていた

俺が苦手なタイプの人間や、

いかにもみんなから人気のありそうな

一瞬そのイケメンと目が合う

すると途端に、その男の人が立ち上がって

？「ぶつかっちゃってごめん！！大丈夫だった？」

ハスキーボイスな少し低めな声

その人はいきなり頭を下げ謝ってくれた

周りからじろじろ見られてる

それが嫌で

廉「大丈夫です、」

それだけ答えた。

すると、

？「そっか！！良かった！！じゃあ、俺急いでるから、またいつか会えたら、お詫びするね！！」

そう言って、はにかみ、走っていった

いつか、また会えたら、

ってほんまに会えるんやろうか

そういえば、あのイケメン、うちの学校の制服着とった…

ってことは…

なんて考えながら、学校へと足を進める

俺は目立つのが嫌い、

やから、友達なんて作らへんし、目立とうとすることもない

隅っこで、1人でいる、

そんな学校生活

男子校やから、女子と絡むこともないけど、

逆に男子校やから、男子たちがうるさすぎて、億劫になる

学校につき、俺のクラス、２－３へと入っていく

窓側の一番後ろの席

隣には、誰も居らんのに、なぜかある席

やけど、誰も居らんから

1人でいる俺にとっては最高の席

席に着き、クラスの人たちの楽しそうな声を聞きながら

窓の外を眺める

今日は、青空が澄んでとてもきれい

やけど、俺はそんな空が嫌い

自分の心とは正反対な綺麗な空が

自分の心を悪く見せているような気分になって、

ますます自分が嫌いになる

先生が来て、生徒全員が席に着く

俺はいつものように顔を俯かせる

そんな俺の耳に届いた声は、先生の声と

紫「初めまして、平野紫耀です」

朝聞いたあのイケメンの声やった